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ナミは鬼道と別れ、宿舎へと戻って行った
それを待っていたつくしや杏奈はナミの腕をがっとりとホールドした『わっ』
「お風呂行きますよお風呂！」
「たまには一緒に入りましょう」
杏奈たちはナミをお風呂場へと連れていった
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「ナミちゃん、好きな人とかいるの？」
ちゃぷんっ、と浸かるつくしたち
「それは気になりますね」と杏奈は頷く
でもナミはみんなが好きだった
「そうでした。そもそもナミは恋愛を知らないんでした」
杏奈はやれやれと呆れる
「でも、この人と付き合いそう！って人、影から見てるといるんだよね〜」
つくしはニヤニヤする「今日なんか一星くんと近かったし…」
ナミは“一星”という言葉にハッ、とする
『わたし…いちほしくん、いちばんすきだよ」
ナミはゴニョゴニョと消えるような声でつぶやく
2人は「！？」と固まった「ほんと！？」
「これはスクープだよ杏奈ちゃん！」
つくしと杏奈は両手をがっちり掴む「ええ、そうですね」
「みんなに伝えるべき！？」
つくしはどうするか悩んだ
「それだけはやめたほうがいいかもです」
杏奈は顔をふる
そのわけを2人は知っていた「ああ…みんなナミちゃんのこと好きだからね…」
「でも、わたしナミちゃんのこと応援しますよ！」
「私も。できるかぎりのことはしてあげるから協力させてね
ちゃぽん…
こうして恋バナとお風呂が終わったのだった
ーーそれがあとに引くことも知らずに…
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年2月29日 19時
