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、
不動はそっとナミにジャージをかけた
『(ふどう、さん…？)』
「相変わらず体張るねぇ、あんた」
不動はポンポンっ、と
褒めるようにナミの頭を撫でた
ナミは不動のことをチラッと見上げる
「んー？」
不動はニヤリと笑うと
ナミの頬にキスをした
「そんな可愛い顔で見つめたってなんも出てこねぇよ。チュッ」
そばにいたつくしがポッ、と顔を赤くする
ナミはキョトン、とした
不動はそんなナミの反応に「つれないねぇ」と呟き、そそくさこの場からいなくなってしまった
ナミは不動のジャージをそっと握った
『(たすけてくれた…ありがとう…だいすき…)』
だが、ハッ、とする
「…」
一星がこっちに気づいた
ナミはパッとジャージから手を離す
『(なんでもない…なんでもないから、ふどうさんのこときずつけないで…)』
、
それから木陰にカメラマンがいることに気づいた円堂たち
もしかしてなんらかのスクープをとられ、はめることが一星の目的だったのではないかと気付かされる
、
、
ーー夜
「なあ、円堂。鬼道のやり方は決して褒められたものではないな」
風丸は円堂と外で話す「まあ、鬼道の気持ちもわからなくはない」
「揉めるのもわかるけど…だって一星は仲間じゃないか！」
円堂はニッ、と笑顔になる
、
そんな話を物陰で聞いていたナミは
きゅっ、と胸の前で拳を握った
『なかま…たいせつ…』
、
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年2月29日 19時
