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キャプテンバンドが野坂の手に渡る
後半の試合が始まった
ナミはMFのポジションに並んだ
そんな彼女をチラッと横目で見る野坂
ふっ、とどこか楽しそうである
…ナミちゃんとこうして同じフィールドに立てて嬉しい
さあ、ウズベキスタンからのキックオフ
「いくよ」
野坂が声をかける
灰崎がスライディングするも、ボールは取れず、
DFの2人が野坂の指示によって左右にずれる
しかしそれは嘘
野坂が割り込んで、ボールをゲットした
「【王者のタクト】」
野坂のタクティクスでMFの4人の連携が固まった
一列に並ぶ
野坂は灰崎にパス回しをした
「「【ペンギン・ザ・ゴット&デビル】」」
灰崎とヒロトのシュート
ウズベキスタンは【忘却のソナタ】で対戦するも、破られた
日本は一点を獲得する
「チッ、厄介だ。ターゲットは野坂悠馬」
誰かがそう呟いた
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「野坂さん！」
一星が野坂にパスをする
野坂が受け止めた瞬間、
ガタイのいいウズベキスタンが迫ってくる
ナミはその隣でラフプレイが始まったことを分析する
『(だめ…もうだれもきずつけない…！)』
「…ナミちゃん、2人の連携と行こうか」
野坂はナミにパスをする
ナミはそれを受け止め、先方へと走っていく
ナミのもとへウズベキスタンがやってくる
ナミは得意の足技でそれを軽々とかわし、
野坂にパスをする「流石だね」
「僕も負けてられないな」
野坂も相手からの攻撃を軽々とかわし、
ナミに応戦した
「(…すごいでしょナミちゃん。僕ね、手術のあと頑張ってリハビリしたんだよ))
ナミの後ろをウズベキスタンの3人がとらえた
野坂はそれを見破る
サッカーボールを蹴り上げて
ナミをお姫様抱っこする
その瞬間、スライディングが横を通り抜けた
『あ…』
野坂は「大丈夫」
チュッとナミのおでこにキスをする
「僕はこうして君とサッカーがしたかったんだ」
それは野坂の願いだった
アメリカにいたときからずっと抱いていた希望だった
ーー絶対に彼女と並んでサッカーをやる
「君の実力に負けないぐらい、僕は強くなって帰ってきたんだ」
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作者名：真灯 | 作成日時：2024年2月29日 19時
