11 ページ11
、
ーーその日の夜
一星はナミの部屋にやってきた
どこか疲れている様子だった
一星はナミが眠っているところ、
布団をぐいっ、と引っ張った
「おかしな話だ。俺が仲間なんて…」
一星はそう呟く
どこか悲しそうなそんな姿に
ナミはそっと一星の頬に手を伸ばした
『(どうしたんだろう…すっごくつかれてる…わたしでよければ、たすけになりたい…)』
「…ハッ、笑える」
一星はナミを見下し始めた
「お前も俺のことを仲間だとか思っているのか？…ふざけるな」
ぎりっ、と唇を噛む一星
「(こいつ、俺のこと仲間だと思ってやがる。馬鹿馬鹿しいどいつもこいつも…いや、1番コイツがおかしい。俺のことを助けたいとか思ってんだろう…
でも、無理だ)」
「お前は俺のしもべだ。オリオンのな」
一星はナミの首筋に顔を埋めた
「お前にも一生消えない傷跡をつけてやる」
ガリッ、と一星はナミの首筋を噛んだ
『いっ…やだ！』
ナミはそれがいたくて涙を流すも
一星は関係なかった「どんなにお前が泣こうが助けなんてこない」
「(お前には俺しかいないんだ…！ああ、俺は狂ってるとも、こいつのことになると頭がおかしくなる。でもどうせ、こいつのせい)」
、
、
「なぁ…ナミ。お前は仲間のためにどこまでできる？」
、
「次のターゲットは円堂守だ」
、
「果たして、お前に守れるのかな」
、
、
一星は不気味に笑った
だが、すぐに表情を戻す
「…」
一星はそっとナミに唇を落とす
むにゅっとナミの唇に一星の唇が当たった
『(そんな…キャプテン…)」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真灯 | 作成日時：2024年2月29日 19時
