依存 ページ17
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そして憂太は手を止めたかと思えば、バッッ！！と素早く俺の服を戻して俺の上から退いて、
『っ、わ、！』
腕を引っ張って来た。倒れていた上体を勢いよく起こされる。
軽く声を上げてしまうほどには勢いがあって、その勢いで憂太の胸板に飛び込み、ぎゅうーっ！！！と抱き締められる。
(…………ぇ、は、はや……？)
因みにこの間の速さは約0.5秒程。動きが速すぎて現在進行形で抱きしめられているが吃驚している。
『ぇ、あ…あの、』
「ごめん、Aくん。つい止まらなくて…ごめんね、急だったよね、怖かったよね、こういうのはやっぱ告白してからだよね」
『えっ？』
いやそれも何か違う気がする、と言おうとしたが、憂太の絶望したかのような声の低さに思わず言葉が止まってしまった。
……これ…もしかして憂太本当に傷付いてる、か？
『憂太……？っと、』
「ごめん…Aくんごめんね、謝るから…いくらでも謝るからお願い、嫌いにならないで……っ」
縋るようにぎゅぅぅ、と抱き締めて。
甘えるようにすりすり、と擦り寄って。
ごめんごめんと謝罪を重ねる憂太に少し罪悪感が顔を出す。今からでも撤回した方がいいだろうか？
『ゆ、憂太』
少し申し訳なくなって、俺に抱きついている憂太の背中にそっと触れる。
すると彼はびくり、と肩をふるわせた。
『その…っ、確かに急にあんな事をされると焦るし恥ずかしいし…初めてだからよく分からない』
「………うん」
『でも今の嫌い、は違うというか…今の行動を止めてもらう為に言ってしまったというか……』
「………うん」
俺が言葉を紡ぐ度、抱きしめる腕が強くなっていく。それに緊張しつつも続けた。
『…急だし、ああいうのは恋人同士とかがするやつだし戸惑ったが……』
「………うん」
『憂太に好意を向けられるのが、嫌って訳じゃないから……その、そこは分かって欲しい』
「！っうん……僕の事、嫌いじゃない？」
『嫌いな訳ないだろ』
「うん……っ」
"嫌いじゃない"
それだけ伝えれば、一気に安心した様に体から力が抜けた。
「良かった……っ！ごめん、だって、僕……！君に嫌われたらもうどうすればいいか…！！」
『……、』
(……どうやら嫌い、という言葉は憂太や里香にとって禁句なのかもしれないな…)
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ルーナ(プロフ) - 泉くんが大好きです！更新待ってます。頑張ってください！ (11月5日 0時) (
レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
つぢ - もうこの作品好きすぎて何度読み返したことか....更新待ってます！！無理のない程度に頑張ってください！！ (2022年5月27日 0時) (レス) @page39 id: 544f7ac71d (このIDを非表示/違反報告)
わをん - わぁお…神作品に出会ってしまった！！！(？)3秒で全話読みましたね！！はい！！(？？)これからも更新頑張ってください！ (2022年4月11日 17時) (レス) @page39 id: 4f85a5269a (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - ばななさん» 有難う御座いますー！天才だなんてそんなっっっ、ご冗談が過ぎますわよ奥様……っ！！男主君褒めてもらえるのめちゃくちゃ嬉しいですw！乙骨くんも真依ちゃんも上手く書けていれば嬉しいですねw更新頑張ります！ (2022年3月19日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - れいさん» 男主君はただただ性格がイケメンであって欲しいんですよね……男前！って感じのねwこれからもどんどん愛されていきますので宜しくお願いしますw！ (2022年3月19日 18時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2022年1月7日 20時
