承 ページ10
「こりゃ病院行かなきゃあダメですねミスタ。弾丸は貫通してますけど血が止まりませんよ」
「あのな…フーゴ……ンな事ｧおめーに言われなくたってわかってる」
二人の会話を聴きながらトイレに常設されている鏡で顔をチェックする。
いや、別にナルシストって訳じゃないよ？僕自分のことだーいすきなんて思ったことないし。…まぁ今は何度も見たくなる綺麗な顔してるけどさ。
ほら、5部を読んでる(もしくは見てる)なら分かるだろう？この後トリッシュに会うんだから少しでも小綺麗にしておかないとなぁと思って…いやいや誰に話しかけてるんだ僕は。
─バチンッ
─バシッ
─バシィッ
横から鳴った音に気を引かれ、横を見やる。
「お…おい！？何だこりゃあぁぁ〜〜っ」
「『ホッチキス』だあーッ！ハハハ でもマンガ本閉じるみてーにちゃんと止まってらァーッ」
「考えたなぁホッチキスなんか…っていうかよく持ってたなｧフーゴ…」
その後もホッチキスで穴を塞ぎ、ガムテープを傷の上に巻くだけという荒々しい治療を済ませた後、とうとう6億円とご対面する時が訪れた。
「みんな良くやってくれたな！おまえらのおかげで無事カプリ島に着く事ができた！襲ってきた「ズッケェロ」と「ミスタにやられた奴」は船の中で気絶してる！もう心配はないだろうｯ！」
あっアレ気絶で済んだんだ…てっきり意識不明の重体かと。
とかそんな事を考えてるのは僕しかいないようで、皆は6億円という莫大なお金に興味津々。
まぁね、分かるよ。億ってだけでも凄いのにそれが6つだもんな、そりゃ興奮もするわな。
周りがブチャラティに場所を聞き出そうとしている中、僕は23という最高年齢なりの落ち着きを演じながら腕を組み、薄く笑う。(これは勝者のポーズ…なんちゃってね。)
「し……」
ナランチャが口元に指を当て、静かにするよう僕らへ伝える。
そして顔をトイレの外へ向けた彼につられて外を見ると2人の清掃員がいた。
1人は小さく、少し丸っこい。…あの人はペリーコロさん。6億円を受け取りに来た組織の幹部。
もう1人は背が高く、細こい。…ピンクのゴム手袋に、近づいて見たなら艶やかに光って見えそうな薄い桃色の唇。…彼女はトリッシュ。トリッシュ・ウナ。正真正銘のあの悪魔の娘。
「うぐおおおおーーｯ！」
と、頭の中で彼女らの説明をしている間にナランチャは彼女とコンタクト…随分と荒々しい初対面をむかえていた。強いなトリッシュ。
何か、うん。すごく不安になってきた。
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凶羅(プロフ) - マンゴスチンさん» やったぁぁぁあ!!!ありがとうございます！ (2019年3月7日 17時) (
レス) id: ca5c371e19 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴスチン(プロフ) - 凶羅さん» えへへ初コメント共にお褒めいただきありがとうございます！！とても分かりますギアッチョ可愛い！！ＶＳギアッチョの話書いてて楽しかったです！！ではギアッチョとの絡みが沢山書けるように頑張りますね！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 10c8e330c1 (このIDを非表示/違反報告)
凶羅(プロフ) - ﾝｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!ギアッチョ可愛すぎて辛い！更新楽しみにしてます！主にギアッチョとの絡みを！推しがギアッチョ故に悶え死にそうでしたｗ (2019年3月4日 0時) (レス) id: ca5c371e19 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴスチン(プロフ) - 操菜 荘椏さん» ありがとうございます！頑張ります！＼(*・∀・*)／ (2018年12月24日 23時) (レス) id: 10c8e330c1 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 了解です！応援してます！ (2018年12月24日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マンゴスチン | 作成日時：2018年4月5日 13時
