鏡の中の男 ページ19
開いた口が塞がらない、とはこういうことか。
オレは確か、俺が鏡に引き入れたフーゴを見捨てて何かを取りに行こうとする足音を聞き、ソイツからその「何か」をぶん取るつもりだった。
だからオレが見るはずなのは何かを手に入れようとするアイツの仲間の姿で、やたら整った顔をした奴に口説かれる死んだはずの仲間の姿じゃあないんだよ！
「A、お前何やって」
「っと、ごめんアバッキオそこどいて！」
ソイツの声にハッとして、ホルマジオの手を引き逃げだした男を追う。
足音が角を曲がって、さらに先へ、フーゴがいる場所も超えて、さらにさらに先へ、もう仲間に助けを呼んでも届かないところまでソイツは向かった。
「ああ、行き止まりか…そっか…狭いなポンペイ…」
落胆したような声を漏らし、鏡越しにこちらを見る男。
…コイツは確か…ああそうだ、A・ロッソだ。
ナポリ出身の23歳。ギャングの中では珍しい「平和主義者」で血を流さずに喧騒を収めることにこだわる。
人生を順風満帆に過ごしてきた好青年だったが、友人の誘いに乗りギャングの一員に危害を加えたときから生活は一変。友人に庇われ、命だけは助かったがギャングの目から逃げきることは叶わず、途方に暮れていた末にブチャラティの所へ辿り着いた。
「A・ロッソ、」
「…やぁ、ホルマジオのお仲間さん。」
その青い瞳には確実に俺が映っている。アイツのスタンドも鏡の中にいるオレには届くはずがない。
それだけなら、Aを鏡の中に入れてしまえばいい。鏡の破片で切り裂こうが、殴り殺してしまおうが、手段は関係なく殺してしまえばいい。
…けれど問題はホルマジオだ。アイツがそんな簡単に敵に協力する訳が無い、ならば何か細工されてしまっているに違いない。
もしもそうなら…Aを殺してしまうのは危険だ。
考えあぐねるオレを他所に、Aはその整った顔を笑の形に歪める。
「ああそうだ、一応言っておくと…ホルマジオは君らの所には決して帰させはしないから。」
「？！」
「Aお前なぁ…！」
ぐっ、とホルマジオを引き寄せて、とびっきりの笑顔で微笑まれる。おいお前ちょっやめろ！もうオレ仲間がそう扱われるのは見たくないんだよ！
難しいことを考える必要はない、とにかくAを鏡の中に！
「マン・イン・ザ・ミラー！Aが鏡の中に入ることを許可する！」
「ｯフィーリング・メイカー！イルーゾォを最大限「恐れ」させろ！！」
2つのスタンドの手が交差した。
線路は続くよどこまでも→←(長文台詞はオタク特有の早口です)
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凶羅(プロフ) - マンゴスチンさん» やったぁぁぁあ!!!ありがとうございます！ (2019年3月7日 17時) (
レス) id: ca5c371e19 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴスチン(プロフ) - 凶羅さん» えへへ初コメント共にお褒めいただきありがとうございます！！とても分かりますギアッチョ可愛い！！ＶＳギアッチョの話書いてて楽しかったです！！ではギアッチョとの絡みが沢山書けるように頑張りますね！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 10c8e330c1 (このIDを非表示/違反報告)
凶羅(プロフ) - ﾝｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!ギアッチョ可愛すぎて辛い！更新楽しみにしてます！主にギアッチョとの絡みを！推しがギアッチョ故に悶え死にそうでしたｗ (2019年3月4日 0時) (レス) id: ca5c371e19 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴスチン(プロフ) - 操菜 荘椏さん» ありがとうございます！頑張ります！＼(*・∀・*)／ (2018年12月24日 23時) (レス) id: 10c8e330c1 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 了解です！応援してます！ (2018年12月24日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マンゴスチン | 作成日時：2018年4月5日 13時
