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十九 ページ22

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「司……ん。ねぇ…………る?」


声が聞こえた。聞き慣れた、可愛らしい声が。閉じていた目を開けると、何故か目の前に狐のぬいぐるみがいた。


「えぇ!?」


思わず後ろに退がってしまい、強かに頭を打った。そういえば壁にもたれていたままだった。


「なんで寝てたの? 疲れてた?」


「い、いえ……」


疲れていたわけではない……と思う。立ち上がり、声の主を改めて見た。


「南吉先生に……賢治先生……。無事に逃げられたんですね」


「頑張りましたよ。ポートマフィアって強い人が多いんですね……。苦労しました」


敦先生の服が若干汚れている。かなりの逃亡劇だったらしい。そんな中、私は寝ていたという。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「……って、もうこんな時間ですか」


時刻は既に17時。夜はポートマフィアの時間だ。それに本部に顔を出さなければいけない。20時に会議がある筈だ。お茶を出す担当になっていた筈。


「そろそろ仕事が……。すみません。三人とも私の車の中で待っていてくれませんか? 仕事は直ぐに終わらせるので」


お茶を配るだけの仕事。正直いらないと思うが、なにせ重要な会議だ。下級構成員に聞かれてはまずい情報もあるのだろう。


「私たち行く宛がありませんからね……」


「わーい! 司書さんの車乗る!」


車のキーを取り出しながら考える。何故寝てしまったのか、そして……。


「夢を見ていたんだけれど……」


肝心の夢の内容だけが思い出せない。やがて思い出すことを諦めた私は三人を乗せ、本部へ直行することにした。

二十→←零



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あいねこ(プロフ) - 更新はこれで終わりなのですか?とても面白かったので再開して頂けたら嬉しいです! (2020年8月23日 11時) (レス) id: a4bed0c9af (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます……!そのようなお言葉が頂けるとは……恐縮です。これからもがんばります! (2018年3月16日 14時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
涼花凛娘(プロフ) - とても面白かったです!文ストと文アルのクロスオーバーは最近増えていますが、どの作品とも似ていない…といいますか。とにかく素晴らしいです!此れからも頑張ってくださいね! (2018年3月15日 19時) (レス) id: ff189753ce (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 巫子さん» ありがとうございます! 文アルと文ストのクロスオーバーを書くにあたって絶対会わせたかった二人なので私も書けて楽しいです! 更新がんばります! (2018年3月14日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - 太宰さんとオダサク!!これからの展開が楽しみです!更新待ってます。 (2018年3月13日 22時) (レス) id: c9541627c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織川 | 作成日時:2018年2月25日 17時

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