十 ページ12
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無事E組へ行くことになった私は樋口さんと一緒に坂を上り、例の校舎に着いた。玄関の方では教師陣が待機しており、殺せんせーが独特な笑みを零す。
「おはようございますAさん。初めて会ったときには尾島と云っていましたが、森 Aだったんですね」
「はい……」
全て偽名だがこの先生はとっくに気づいているだろう。そんな口ぶりで対応している。
「短い間ですがお世話になります。此方としては首領の命令は絶対。貴殿の命は必ず頂きます」
「そう簡単に殺せますかねぇ。それに君のクラスメイトは暗殺者です。先取りされるかもしれません」
「……矢っ張りアンタ裏社会の人間だったのね。どおりで暗い目してるわけだわ」
金髪の女性――イリーナさんは最初から私の正体に気づいている節があった。本職の殺し屋ほど侮ってはいけない。痛感しながら私は殺せんせーに教室へ案内された。
「樋口さんは……」
「私は先に帰ります。どうかお気をつけて」
ぺこりと頭を下げ、樋口さんと別れた。ここから先は一人。絶対に油断はできない。
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イゼッタ(プロフ) - 好きです!更新頑張ってください!!!!!! (2018年9月17日 5時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - シャーペンの芯さん» ありがとうございます。更新がんばります! (2018年9月6日 19時) (レス) id: 2267f378c3 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯 - 森さんて渚くん云うから、え!?首領!?と思ってしまいましたwwwすいません。面白いので頑張って下さい〜。 (2018年9月2日 18時) (レス) id: dd9eae3b3c (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - 更新遅くてすみません!!私事でこれからも遅くなる可能性がありますが完結できるようにします……! (2018年9月2日 15時) (レス) id: 2267f378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー(プロフ) - Wktk (2018年8月20日 21時) (レス) id: 55a2b59901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 x他1人 | 作成日時:2018年7月29日 15時