9.情報交換 ページ9
「情報、と言っても、僕らはほとんど何も知らないんです」
「まあ、知ってる事と言えば……」
「君達が追っている何かが、幼児化する毒薬とやらを売買している事…ぐらいかな?」
「「え!?」」
コナン達は驚いた。割と重大な情報だった。
「ほぼ必ず単独行動をし、誰も信用しないと言われている人がね…」
「…その人が?」
「その人が僕を幼児化させたんだ。」
「……ちょっと待って。誰も信用しないのなら、どうしてあの毒薬を?」
「そこなんですよ。しかし彼は、売買されているものは買いますから、もしかしたら…」
「なるほど。……ところで、その人の情報はどうやって入手したんだ?」
普通、そう簡単に裏社会の情報は出回らない。
「それはまあ、彼、有名人ですから?」
「……ちょっと貴方、信用し辛いんだけど。」
探が言葉を濁した事が、哀には怪しく見えた。
「まあまあ。そんじゃあ、こっちも情報提供するぞ。」
(こちらは話が長い上に皆知ってる事なので飛ばします。)
「…なるほど。にしてもお酒がコードネームとは珍しい……。」
「珍しいんだ……お前裏社会事情には詳しいよな〜…無駄に」
「ちょっと…。『には』とか『無駄に』とか、馬鹿にしてます?」
「うん。」「少しは否定して下さい……」
「あら、心強いじゃない。あの組織の事も知ってるといいけど」
「さあ、どうでしょうね。家で調べ直したらいくらでも分かると思いますけど」
「そう。じゃあ情報提供、よろしくね。」
「ええ。まあこの姿じゃ難しいので、大分待って貰いますけど。」
「そう。楽しみにしているわ。」
これは、哀と探の少しの駆け引きであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
はい!……ええ〜、はい。主人公二人がほぼ出てなかったですね…。
哀ちゃんばっかでしたね。すみません。
次回は出るかな……?頑張ります!
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作者名:織姫BAR店主 | 作成日時:2020年9月20日 11時