2話：あいつの仕業だターゲティング ページ7
＿＿＿あのときは頭がいっぱいいっぱいすぎて、良く分からなかったが考えていると色々思い出せてくる。
めちゃくちゃ弓と視線の嵐だった。
「シャナオウさん、ベンケイさんに偵察をお願いした場所って、どこすか。」
「…ベンケイに？…………まさか」
シャナオウは、目を見開きながらもこちらを見る。
恐らく、考えていることは一緒だと思い、こくりと頷いた。
「………………多分、そこです。」
「ベリーバッドなり………。」
ピーピーピ…
Aは、シャナオウと共に頭を抱えた。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿
「えっ、エリア・シキシマに！？」
「そうなの。」
後日、とある飲食店の机でゼロキスとAは座っていた。
…が、Aは何処か呆れたように机に突っ伏している。
そんなAにゼロキスは首をかしげながらもエリア・シキシマでの嫌な記憶がよぎった。
「あのとき暴れてた私のせいでもあるんだけどもさぁ〜………ほんとに……」
「？？？」
眉間にシワを寄せ、二つの切れ込みが入ったジャガイモをぐんぐんとフォークで押しやる。
何処かベンケイに似ていやがるイモ相手にイライラをぶつけながら、ブッスリとイモをフォークで突き刺し、そのまま口へと押し込んだ。
………畜生、切れ込みからバターが染みてて美味しいです。
「お待たせコンパイル！」
ザッ
後ろで靴底と床が擦れる音が聞こえる。
ピーピーと小さな機械音を掻き消すドデカイ声量は、あまりの大きさにビクリと体が震えさせた。
そして、飲み込もうとしていたイモが喉元でつっかえる。
またしてもベンケイの顔が頭の中をよぎり、イラッとした。
「…っえふっ、げふっ………っっ…〜！！」
「わっあぁ！？そんな体勢で食べるから…！お水飲んで飲んで…！」
母親のように背中を撫でながらもコップを差し出してくるゼロキス。
そのコップを勢い任せに受け取り、少し溢れた水など知らん顔で一気に飲み干した。
水を飲み干したAは、空気を欲したように頬を赤く染めている。
苦しかったのだろうが、その表情は非常に男心擽るものであり、インキュバスの彼は本能をブンブンと吹き飛ばした。
＿＿＿アンドロイドの男も、自身の謎の機械音に首をかしげた。
続く
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まこ - 本当にありがとうございます！出来れば早く書いてくれると嬉しいです！(何回もしつこくてすみません)これからもこのフーティメモリアルを読ませていただきます！ (2020年8月3日 8時) (
レス) id: b7c5f5eeef (このIDを非表示/違反報告)
きり。雑食(プロフ) - まこさん» 了解致しました。お時間頂きますが、こちらの作品が完結したら作ってみようと思います。コメントありがとうございました (2020年8月3日 0時) (レス) id: 330208c88e (このIDを非表示/違反報告)
まこ - こんにちは！フーティメモリアルを読ませて頂いたものです。良ければヤンデレのソアラちゃんと主人公の子が恋愛してくれる嬉しいです！ (2020年8月2日 20時) (レス) id: b7c5f5eeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きり。雑食 | 作成日時：2020年7月25日 14時
