いち ページ1
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『あぁ、またやってる…』
公園の隅で場所を取り、
汚い文字のポエムを広げる半田くん。
_____否、花田くん。
「…」
この前は半田くんだと勘違いを起こした女子にポエムを渡してスローガンになった。
私の幼馴染みのポエムは素晴らしいですか?
いいえ、全然です。
字は汚いしちゃんと並んでない。
『…、もう!ほら!けいくん!?また半田くんの真似してキメ顔見せなくていいから!ほら、帰って勉強しよう?』
「うるさいなぁ、A…ちゃん!
僕は半田清なんだよ!だからこれでいーの!」
『ハァ!?けいくんが半田くんになれるわけないでしょ!?頭沸いてるの!?』
私を呼び捨てにしようか悩んだのだろう。
名前とちゃん付けの間に間があった。
そんなことで悩んでまで半田くんになりたいのか。馬鹿じゃないのか…
そんな馬鹿な幼馴染みの方を向くと、
幼馴染みは結構遠くに飛んでっていた。
否、殴り飛ばされていた。
「初対面で人殴っちゃ駄目だって!!」
「すまねぇ…酢豚にパイナップル入ってるみたいな顔だったから…つい。」
「だからってパイナップルは殴らないでしょ!?」
『…!?けいくん!?大丈夫!?』
流石に幼馴染みが目の前で殴り飛ばされて助けにいかない人はいないだろう。
私はパタパタと走っていった。
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作者名:おりはる | 作成日時:2016年11月15日 11時