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丁度神父様はそこにはいなかった。

私は今までありがとうございましたと、ペコリと礼をして、


その教会を出た。



その瞬間、




彼女はその場から消えた。


はやく、はやくここから離れなきゃ、神父様まで巻き沿いに。

死ぬのは、出来損ないの私だけでいいんだ。



森の奥深く、いつもなら緑のいい香りがするのが。

今日は鉄臭かった。


それもそのはず。



『…っぁ…!し、神父様!!』


目の前には、逆十字に釘打たれた、神父様の姿。

青い服が黒、紫、赤。

やさしい笑顔も黒に染まる。




ジリ、


うしろから足音が聞こえる。


私は死ぬのか。

大切な人も守れずに。

とんだ疫病神だ。

さぁ殺せ。



「あ、あの。どうかしましたか…?」

『っ…!どうかもなにもあなたたちがやって………?』


声につられてしたに向けていた顔をバッとあげると赤い逆十字は消えていた。神父様の死体も。

そして鉄の臭いも消えていた。



かわりに感じるのは甘ったるい香水の香り。

こんなもん浴びるなんてとんだ人間なんだな。
みたら笑ってやろうか。

すこし悪魔心が揺らぎ、話しかけてきたやつをみると


「え、僕たち…?ぼ、僕たちなんかやったかな??」

「なにもしてないはずだけど……」


大きな羽と、小さな尻尾をつけた、私と同じ悪魔だった。

私と同じ、なんて、アホみたい。





これが、彼との、ゼロキスとの出会い

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きり。雑食(プロフ) - アメジストさん» 同感です。アイドルイベントのストーリーで出てきたときにはしゃぎましたね。やっぱりゼロキスくんだなぁと (2018年10月27日 7時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - ゼロキス良き....////// (2018年9月17日 5時) (レス) id: 30de1a5c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きり。雑食 | 作成日時:2018年8月4日 23時

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