2 ページ2
人間の世界の、人気の少ない教会。
羽なしの悪魔はそこでヒッソリと身を潜めていた。
「おや、今日も早いんだね。おはよう」
神父様にそういわれ、返事をする。
『おはようございます』
彼女の名前はA。
幼き頃、仲間に殺されそうになり、死を恐れて逃げ出したのだ。
いまとなっては彼女は17さい。悪魔にしてはまだまだ幼いが、あの頃に比べれば脳も体も成長している。
考えた結果、死など恐れなくなっていた。
神が我の首でも奪っていってくれないだろうか。
そんなことを考えながら布で窓を丁寧にふく
たしかにもう生き甲斐が消え去り、いつ死んでも大丈夫な状況ではあるが、
ずっとこの教会や神父様にはお世話になっている。
死に時になったら静かに姿でも消したい。
『はぁー……』
窓に息をはきかけ、そこにできた曇りを丁寧に拭う。
それを淡々と繰り返したら次は床拭きだ。
そう思って窓に息をはきかけ、そこをふくと
『……ぁあ…』
そこには悪魔が二匹。
こちらに向かってきている。
はやくここから立ち去ろう。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きり。雑食(プロフ) - アメジストさん» 同感です。アイドルイベントのストーリーで出てきたときにはしゃぎましたね。やっぱりゼロキスくんだなぁと (2018年10月27日 7時) (レス) id: 6b4174ea0a (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - ゼロキス良き....////// (2018年9月17日 5時) (レス) id: 30de1a5c97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きり。雑食 | 作成日時:2018年8月4日 23時