モテモテ男子と地味男子

6 ページ6

大倉side





4人で弁当を食べ終わり、おしゃべりしていると



横山「そういえば、噂で聞いたんやけど、錦戸って初恋の女の子の事が好きやから、告白は全部断ってるらしいで」



丸山「うそ〜あの錦戸さんが?ピュアやなぁ」




ふぅん、なんか横山くんから聞いた噂によると





5年前、11才の頃



公園で1人で遊んでいた錦戸



親は仕事で家にはいない



ジャングルジムで遊んでいたら


落ちて足と手を怪我した


幸い低い所からやったから擦り傷ですんだけど
血が止まらない


泣きそうになったら




『君、怪我したの?』



亮「ﾋｯｸ……痛いよ……ｳｳ」


『ちょっと待ってて!!』




するとその子はハンカチを近くの水道で水に浸けて



『これを押さえて、おまじないするの』



亮「おまじない?」



『そう!!いたいのいたいの飛んでけ!!って』



亮「いたいのいたいの飛んでけ!!」



『そう!!………まだ痛い?』




亮「んーん、もう痛くない」



『本間?…………………よかったぁ』ﾆｺｯ



夏の日ででその子は



白い花柄のワンピースに腰まである茶色っぽい髪の毛、白い肌、麦わら帽子を被っていた




その子はハンカチを錦戸に渡したまま何処かへ去った




まって、なんか見覚えがある



丸山「え!?…………その話の子………」



大倉「見に覚えがあるんやけど」


村上「は!?………なんやと」

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す