第七十三話 ~レオンside~ ページ36
俺はジャックと中等部3年教室にいた。
ここからいつもアイツの姿を見ていた。
ジャック「いつも疾風にまとわりつかれて、鬱陶しそうだったよね」
レオン「生意気な野郎だったがな」
俺より強いのだとどこかで認めていた。
でも俺はそれを認めたくなかった。
レオン「口の悪い礼儀のなっていないやつ」
ジャック「どこかで認めているくせに、レオンは素直じゃないなぁ」
レオン「ふん。さて、そこで立ち聞きとはどういう用件だ」
立ち聞きではなく偶然立っていただけだろう。
そこにはアイツの親友、八野がいた。
疾風「立ち聞きって言うか入りにくかっただけで――まぁいいや。俺は暁月のことを助けたいんです。だから力を貸してください!」
ジャック「へ?」
疾風「暁月、素直じゃないし口も悪いけどきっと二人を認めていたんだと思います。じゃなかったらこれを残していったりしません」
八野に渡されたのは大剣。
ジャックには刀らしかった。
大剣は黒く、刀は柄が茶色い。
疾風「これは暁月が二人に作った武器です。もちろん他の皆の分もあります。きっと本当は暁月も力を貸してほしかったと思うんです」
ジャック「だから城ヶ根を助けるために力を貸してほしい?」
疾風「お願いします!」
頭を熱心に下げる八野。
アイツが俺を認めていたか。
つくづく素直じゃないやつだ。
レオン「上等だ。アイツに聞いてやる」
ジャック「もちろん俺もな」
疾風「ありがとうございます!それではまたあとでっ!」
アイツのために走る八野。
何故か笑みがこぼれてしまう。
あれが親友ならアイツは幸せだな。
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卯月ユウ(プロフ) - 光さん» コメントありがとうございます!頑張らせていただきます! (2013年10月14日 0時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - すごくドキドキの展開で面白いです!これからも更新頑張って下さいね (2013年10月13日 23時) (レス) id: e9e14860b6 (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2013年10月7日 4時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 1話から読み進めました。暁月くん、いい人ですね。素直じゃないだけで思いやりがあって。私のクラスの人とは大違いですよww続き頑張って下さい♪ (2013年10月6日 18時) (レス) id: ccbb96b71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月ユウ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uzuki
作成日時:2013年9月15日 19時