第六十八話 ページ30
能力を使って転移した先は谷。
俺と疾風が見つけた古代兵器のある場所だ。
人が何人か倒れているのが見えた。
「ん?君は……あぁ、城ヶ根暁月君じゃないか」
暁月「嶺。それに藍とメイリー。」
同時に振り向く三人。
そいつらを見て思わず身震いする。
次の瞬間には嫌な記憶を思い出した。
嶺「久しぶり。君がいなくなってからもう何年になるかな?」
藍「ものすごーく会いたかったよ?暁月が逃げるんだもんさー?」
メイリー「でもこうしてそっちから姿を見せてくれたのだから、嬉しいわ」
疾風には言っていない秘密の過去。
それに関わったのがこの三人だ。
いや――――裏切られたのだろうか。
メイリー「新しい学園はどう?友達はできた?」
嶺「出来たならお別れしてもらわなくちゃいけないけどね。暁月君は頭がいいから僕らが何をしたかわかっただろうけど」
暁月「お前らが学園を襲って、あの場所への道の扉を作り上げた。しかも俺の指紋で認証されるようにまでしやがって」
俺が推測していたのはそこまでだった。
一体何が目的だったのかはわからない。
今さら何をしようとしているのか。
藍「ふふっ、せいかーい!暁月が変わってなくてよかったよ」
嶺「でもね、暁月。僕たちがどうしてここにいるかわかっているかい?」
暁月「古代兵器を動かすためだと思っているが?」
嶺は俺に一瞬殺気を向けた。
まるで俺を憎むかのような殺気。
普通なら俺が憎むほうだ。
嶺「それだけなわけがないよ。それに僕には不可解なことがある。どうして八野疾風の指紋で認証されるようにプログラムを改変したのか」
暁月「アイツは俺の親友だからな。お前らと違って本当に信じられる大切なもの。ようやく気付くことができた」
メイリー「あなたは変わってしまったのね。でも大丈夫よ。あなたは神へと変われるのだから―――――」
油断していたせいか能力に気づかなかった。
そこで俺の意識は途切れた。
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卯月ユウ(プロフ) - 光さん» コメントありがとうございます!頑張らせていただきます! (2013年10月14日 0時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - すごくドキドキの展開で面白いです!これからも更新頑張って下さいね (2013年10月13日 23時) (レス) id: e9e14860b6 (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2013年10月7日 4時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 1話から読み進めました。暁月くん、いい人ですね。素直じゃないだけで思いやりがあって。私のクラスの人とは大違いですよww続き頑張って下さい♪ (2013年10月6日 18時) (レス) id: ccbb96b71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月ユウ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uzuki
作成日時:2013年9月15日 19時