放課後の教室

放課後22 ページ22

どんどん、少なくなっていく。


…いやだよ。







もう、こんなゲーム辞めたいよ。



ねぇ、なんで？



あたし達がこんなことしなきゃいけないの？





放課後になるまで、笑ってたじゃん。

それが…一瞬で…









あたしは、章介のことばに負けて止血をしなかった。
そのせいで章介を…失った。





『あたし、無理だよ。』





次はあたしが押す番。







勇気がでない。








押せない。









ボタンを持つたびに恐怖を感じる。









「そんなこと言うな」




放心状態だったあたしに声をかけたのは、いつも側にいてくれた優太。





「お前は、何もしてない。大量出血だ。」




大丈夫だから、と子供を慰めるかのようにあたしの頭を撫でる優太。





『…うん』









今の時刻はPM10：20

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