放課後15 ページ15
「よ、良かった…」
ふっと、足の力が抜ける。
「お、大丈夫か?」
「う、うん…安心しちゃって。ごめん」
「ほんっとお前は…」
優太がそう言いかけた時、
「A」
と別の人物から名前を呼ばれた。
声がした方を見てみると
章介が手招きしていた。
「わり、歩けなくて。」
「あ、ごめんね、んーっと…よいしょっ」
立てない章介を支えて歩く。
ケンケンで歩き、ボタンを取るとその場に座った。
「ここで、大丈夫?」
「おう、これ以上Aに負担かける訳にはいかないからな。」
「そんな気にしなくてもいいのに。」
ふと、時計を見るとPM.8:45を指していた。
周りを見渡すと、奥には愛とまこと。
二メートルくらい前かな。そこには優太。
…あ、優太と目が合った。
少し微笑んで頷いた優太。
章介のそばにいてやれ。ってことなのかな。
「なあ、A」
章介に、声をかけられる。
「…ん?」
「気分…大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ」
どうして、皆はこんなに心配してくれるのだろう。
当たり前のことなのかもしれないけど。
そこまで気が回らない。
私だけだろうか。
これから、自分が…もしくは他の誰かが死ぬかもしれないのに。。
「私は、それより愛が心配かな。」
奥を見ると、まことが愛の手を握り落ち着かせている。
こう見るとカップルのようだ。
もしかすると、どちらかが片思いをしているのか。もしくは両思いか。
そこは私の想像だが…そう考えてしまうほどカップルのように見える。
「…全員で脱出しよ。」
私の言葉に章介が頷いた。
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タナ(プロフ) - やさーんさん» よかったです!!このあと、見所ですっ!優太イケメンっすよね笑 (2017年12月11日 18時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
やさーん - おススメされた甲斐がありました!イツメン達がこの先どうなるのか楽しみです・・・。更新待ってます!ではまた(優太イケメンかよ・・・ (2017年12月11日 15時) (レス) id: 626d9b3c36 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - らーくんさん» ありがとうございます!はあと (2017年12月8日 21時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
らーくん(プロフ) - 好きですはあと (2017年12月8日 20時) (レス) id: 2844b13f21 (このIDを非表示/違反報告)
タナ(プロフ) - 鶴永ルアさん» おぉー!ありがとうございますっ!とても嬉しいですー!応援よろしくお願いします! (2017年12月7日 23時) (レス) id: f69ebc7784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレープロール | 作成日時:2017年12月7日 22時