放課後の教室

放課後13 ページ13

「章介っ！！」



この場の空気を変えたのは優太。


優太は片足がなくなった章介の元へ近付き声をかける。


「大丈夫かっ！？」


「…痛みは、ないけど」



一瞬にして爆破した片足。
その片足の姿は跡形もなくなくなっていた。

足からは赤い液体がでていて海のようになっていた。



「クソっ…。まこと！！タオル持ってこい！」


「…お、おう」


突然のことに驚き突っ立っていたまことに優太が声をかけた。
まことは我に返り奥の方から真っ白いタオルを数枚持ってきた。


タオルは章介の足からﾄﾞｸﾄﾞｸ出てくる血を吸い取る。
真っ白いタオルはあっという間に赤く染まった



優太が止血をする。

「これで少しは大丈夫だろ。」

「ありがと優太」



その２人を見ていたら、お腹の方から何かこみ上げて来るのが分かり咄嗟に口に手をやった。


その光景に気づいた優太は奥の方から袋を取って私の口元に当てた。





「うえっ…ｯ、かはっ……」



嘔吐してしまった。

気付いてすぐ行動に移してくれた優太に感謝した。

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