轟 く ん 。

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「？どうしたんだ？雰囲気違うな」

「あう、ちがっ、あ、あの、ね…！！」

「髪の毛結んでるからか。似合うな」

と、微笑む轟王子。

まって、ごめん。

軽率に惚れた。

髪の毛結ぶのもありだな、うん。

「…ぅ、ありがと、」

「…今日、起きれなかったのか？」

「ううんっ、髪の毛失敗しちゃって、結局いつもの時間になっちゃった…」

「そうなのか。女子って本当に大変なんだな。」

ああ、轟くんのこのふにゃぁってした笑顔凄く好き。

天使だな、尊いなあ。

「おい！！轟！！行くぞ！！」

「おう、小此木またな。」

「うん、またね！」

轟くんが去った後友達に茶化される。

「轟くんも案外一緒に行きたいのかもね？」

「へっ、か、かな…？いや、でも…」

「もう告っちゃえば？」

「は！？いや、まだ連絡先知らんし！！無理だって…！！葵ちゃんが言うには轟くんめちゃくちゃモテるらしいし、あのお顔じゃそりゃあモテるだろうし…」

最近うちの学校でもチラホラと轟くんの名前を聞く。

その度轟くんやっぱりモテるんだなって感じるし、

もうなんか喋れるだけで幸せだなあ。

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