轟 く ん 。

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「すげえな。」

「んー、でも今日失敗しちゃって…」

「どこがだ？」

「こことか、ちょっと上手く巻けなくて形が…」

「これは綺麗じゃねぇのか？失敗なのか？」

「ふふ、うん。失敗なの。男の子には分かりにくいよね」

「わっかんねぇ…、俺は綺麗だと思うが成功じゃねぇんだな…」

「分かりにくいよね～」

コクコクと頷く轟くん。

ええ、もう可愛すぎるよ轟くん。

なんて思いながら轟くんと話していた。

「次で降りねぇと」

「もうここか～。なんか今日早く感じた。」

「俺もだ。小此木と話せて楽しかった。」

「へへ、私も楽しかった～！」

「…また会ったら話しかけてもいいか？」

「うん！全然いいよ！私も話しかけていい？」

「もちろん」

ああ、もう着いちゃうなあ。

轟くん降りちゃうのか。

連絡先、聞きたいけどまだ早い、かな？

てか、緊張して聞けないな！！

"扉が開きます"

「またな、小此木」

「うん、またね！轟くん」

私が小さく手を振ると、轟くんはニコッと微笑んで振り返してくれた。

んんん、轟くんもっと好きになっちゃったなあ。

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