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そうえば、こうして轟くんと2人で帰ったりしてるけど結局轟くんについては好物しか知らないな。
「轟くんって誕生日いつ？」
「1月11日だ。小此木は？」
「私2月5日だよ。轟くんのが先に生まれたのか〜」
「て事は小此木は年下か？」
「同い年です！！」
「同い年か。」
この、ポワァっとしてる子が私より先に生まれたのか…。
うん、可愛い。
「蕎麦はずっと好きなの？」
「当たり前だ。小さい頃からずっと好きだ。」
「音楽は何が好き？」
「音楽はそんなに聞かねえけどクラシックとかはたまに聞く。何かインタビューされてるみてぇ」
「うん、されてるみたいじゃなくてしてるんだよ」
「何でしてんだ？」
「轟くんのこと蕎麦が好きって事ぐらいしか知らないなあって思って」
「…俺も小此木の事ひよこって事と卵料理が好きって事ぐらいしか知らねえ…」
うん、衝撃受けた顔してるけど私ひよこじゃないよ、轟くん。
「ひよこじゃありませーん」
「ひよこだ。」
「む、じゃあ轟くんは猫だ！」
「俺猫なのか？」
「うん、猫みたい」
「猫か…」
「嫌？」
「微妙だ。」
微妙だったか…。
タイミングが良い事に野良猫が居た。
「猫だ！」
「俺は猫じゃねえ。」
「轟くんじゃなくて！ほら可愛い！」
飼い猫なのか警戒せず人懐っこい猫だった。
可愛い可愛いと言いながら猫を撫でる。
「……猫も有りかもしれねえ。」
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作者名：憂 | 作成日時：2020年2月17日 17時
