82. 賭けの代償 ページ47
「結局、優勝はみんなの予想通り東隊、2位が嵐山隊か。
太刀川さんが初戦敗退とは何事かと思ったけど……まあ、くじ運なら仕方ないね。」
軽率に賭け
「あぁそれと、東さんのライバル認定おめでとう。
結構ぎりぎりの試合で俺もちょっと焦ったよ。」
「どうも、不要のお祝いありがとうございます。」
初めて向こうから呼び出してきた男、迅悠一は焦ったなどと絶対に嘘の事後報告をする。
ランク戦最終日、すべての順位が決まると同時に呼び出しの連絡が入ってきた。
唐突な呼び出しは自分も散々やってきたことなので何も言いはしないが、場所が本部の屋上と言うのはどうなんだろう。
誰でも出入り出来てベンチ一つないその場所は、盗み聞きされる可能性もそこそこ高くて立ち話をするしかない。
特に利点もない上に配慮に欠けるチョイスだと思うが……。
「馬鹿と煙は高いところが好きと言うので、迅さんもその
「いやいや、確かにおれ屋上好きだけども……。」
"どうせ聞くなら賭けにしないか？"
呼び出される理由はまあ、1つしか思い当たらない。
「それで、私は何を支払わされるんですか？」
心配なのはそこだ、売られたケンカは買うしかないみたいな感覚で受けた賭けだが、要求内容を聞かないなんて馬鹿な真似をした。
「それ何だけどさ、お前、ボーダー辞めるつもりとかはないよな？」
「……？
特にりませんが……辞めさせるつもりですか？」
「流石にそこまで要求する気はないよ」と焦ったように言う迅。
何を要求されるのか全く分からない質問に首を傾げた。
「ああ、そうだよな。
それなら、俺の要求は【お前が攻撃手を辞めること】だ。」
「攻撃手を辞める……？」
意味が分からない何故、繰上りとはいえ攻撃手第3位の私がそのポジションを捨てなければならない？
いや、そもそもそんなことしても迅悠一にとっては何の利点もないじゃないか。
「理由をお聞きしても？」
「ああ、ただし驚かずに聞いて欲しい。
このまま攻撃手をつづけてると、
……死ぬよ。Aちゃん。」
迅悠一の口から語られる衝撃の事実に、折紙Aは――……
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※シリアスには入らない。
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origamisakura(プロフ) - ばぐさん» 連日ワートリの関連ランキングに載っていらっしゃる作者様に見て貰えているとは恐縮です！綺麗な文章だなんてとんでもない。お褒めいただいて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年12月9日 0時) (
レス) id: 6da1c3afc2 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - コメント失礼します。とても綺麗な文章と素敵な展開に感動しました。更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年12月8日 19時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*佐倉照* | 作成日時：2020年12月3日 7時
