【祝50話】クリスマス番外編（例のアレ） ページ13
全く描写する気はないけど本編でも12月の終盤位の季節のはず。
ボーダー本部からでないと天気見れないんだもん。
菊地原あたりが出てきたらそういうシーンも書くかな。
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クリスマスが近づくと、大人も子供も浮足立つ。
何かをきっかけに想い人と結ばれたり、親睦を深めようというのは悪いことではないし、微笑ましいと思う。
だが、本気でいらない勇気を出したり、誰かに迷惑をかけるのはよくない。
例えば、目の前にいる少女のようにカッターを片手に例のあれを始めようとするのは、絶対によくない。
少女の顔には見覚えがある。
何度か出水と話したいと言いに来たのを「勝手に話しかければいいじゃん？」と追い返したのを覚えている。
なるほど、見方をしてくれなければ全て敵か。
震える手で浅く傷を入れる彼女を前に、いいデータが取れたと達観している私の判断は決して狂ったものではない。
「いやぁ！離してっ……！！」
一人芝居で声を上げた彼女は勝ち誇ったように笑っている。
「何かやばそうな声聞こえたけど大丈夫か？」
まんまと引っかかった私の幼馴染は本当に扱いやすいと思う。
一応言っておくと、彼が第一発見者になったのは偶然ではなく、私の仕組んだものだ。
そういう企みをするならここまでそろえるのは最低条件だ。
「折紙さんが、こ、殺してやるって……。」
「なっ……A本当か！？」
出水の問いに私は答えない。
目を伏せて黙り込む姿は、反省した犯人そのものだ。
彼女は私と出水の関係を勘違いしている。
確かに、Aはこんなことやらいないと断言できるほど信用は
「私、ずっと前から折紙さんに嫌がらせされててそれで……っ。」
「ずっと前からって……。
腕以外に怪我はねぇか？」
「大、丈夫です。」
涙を浮かべる少女に焦る出水。
演技力は悪くない、出水を騙すだけなら問題ない程度だろう。
問題があるのは内容の方だ。
それでは出水の私への信用の無さは覆せない。
「関節は砕かれてねぇか？ ネットに顔を晒されたり、危ない金融会社に勝手に加入させられてたり、親の会社潰されたりは？？」
「えっ、あの……。」
「気づいたら転校手続きが済まされてたり、親権譲渡の契約が交わされてたりは？」
「いえ、ないですけど……。」
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origamisakura(プロフ) - ばぐさん» 連日ワートリの関連ランキングに載っていらっしゃる作者様に見て貰えているとは恐縮です！綺麗な文章だなんてとんでもない。お褒めいただいて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2020年12月9日 0時) (
レス) id: 6da1c3afc2 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ(プロフ) - コメント失礼します。とても綺麗な文章と素敵な展開に感動しました。更新楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年12月8日 19時) (レス) id: a81a0b3a5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*佐倉照* | 作成日時：2020年12月3日 7時
