仮面ライダーエグゼイドオリジナルストーリー (ページ31)

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BANしたあいつがやってくる 7 ページ31

リボルの声に目線を向けると、勇樹は体が透けていた。

戦闘を見た事で、余計にストレスを抱えていたのだ。

さらには、バグスターウイルスが復活しその姿はリボルへと変化した。

「復活した？」

ウイルスと戦闘していたブレイブをその光景目を疑う。

「隊長リボルを倒さない限り、兵隊がどんどん強くなるゲームなんだ！」

物陰から見ていたルアナがいう。

「ふん、いくら増殖しようと撃ちまくるのみだよ。はっ！」

スナイプはそういって射撃を続ける。

「我が軍に隙なし！」

リボルの本体がそういうと、リボルの分身が砲撃を開始する。

「ライダーゲージに気をつけて！0になったらゲームオーバー、死んじゃうよ！」

気づくとエグゼイドもブレイブもライダーゲージがふた目盛となっていた。

「ふぇ!?」

ゲージの少ないエグゼイドとブレイブは、リボルの分身体の砲撃から逃げるしかなかった。

「ゲージは残りわずか…リスクが高すぎる…」

『ガッチョーン…ガッシューン…』

「おい！何してんだ!?」

廃車の陰に隠れ、変身を解除する奈瑞菜にエグゼイドはいう。

「仕切り直す判断も、ドクターには必要だ」

「はぁ!?」

奈瑞菜に文句を言いたい所だったが、陰から勇樹の様子を見るエグゼイド。

「ははっ！行けぇ！」

勝ち誇ったような声をあげるリボルの本体の隣で、怯えたような顔をした勇樹を見たエグゼイドは隠れていた廃車の陰から出る。

「んっ？総員撃て～！」

分身体を呼び戻し、エグゼイドを狙い撃つリボル。

「うっ…うぅ…」

複数のリボルからの砲撃を受けつつも、勇樹を助けようと前に歩むエグゼイド。

「はぁ⁉ちょっと君、ゲームオーバーが怖くないの⁉」

リボルの砲撃から身を隠しながらスナイプはいう。

「勇樹と約束したんだ…うっ…一緒に戦おうって…うぅ…勇樹！僕がついてる！2人で力を合わせれば、何も怖い事はない！」

エグゼイドの言葉を聞いた勇樹は力強く頷く。

「よっしゃあ！ふっ！」

勇樹の頷きを見るとエグゼイドは力を振り絞り、ジャンプして頭上にあったボックスを壊し「鋼鉄化」のエナジーアイテムを取った。

「アイテムゲット！」

アイテムを取ってパワーアップしたエグゼイドは、ガシャコンブレイカーのBボタンを4回連打し、ハンマーの衝撃波でリボルの分身体を撃破した。

「無駄だ、出よ！増援部隊～！ん？増援部隊～！」

リボルが何度も呼んだが、増援のバグスターウイルスは現れなかった。

「何故だ～!?はっ！」