153の扉 ページ38
眼前に迫る神田と、首に添えられる六幻の刀身
『……なに』
神田「……っ」
こうなることは予想できて居た
彼の名前を出した瞬間から
『知りたいって言ったのは神田だよね
だから私はそれに答えただけなんだけど』
自分でもひどいやつだ、って言うのはわかってる
でも、言わざるをえないよ、この空気じゃ
ギギッっと神田の手に力が入り、押し当てられている六幻の刃が首を切っているのはすぐわかった
神田「何故俺の過去を知っている」
今までにないくらい、神田の声は冷たかった
でも、これだけは、本当のことは言えない
だから、もう１つの真実を言おうと思う
『………教団で
とある本を読んだ
そこにあった、それだけ』
これも、真実だ
ミランダさんに会う前、教団の書庫で見つけた
【無の姫についての記録】
本来、あの手の重要事項が書いてある本がそこにあるはずがないのだが
それは、そこにあった
神田「……てめえ、巫山戯てんのか！！
本読んだくらいでわかる話じゃねえんだよ！！
それなのにっ……そんな話が通用するか！！」
肩を蹴られ、ベッドに仰向けに倒れた私に伸し掛かり
なお六幻を首に当てたまま言う神田の表情は
苦痛で、歪んでいた
『神田……もう１つだけ教えてあげるよ
この世界には【無の姫】が存在するって話、当然知ってるよね』
神田「…………ッ
知っている……彼女とは昔会った」
これは、神田が知らない話だが記録を読んだ時からすでにこうなることは
どこかで気づいていた私が居た
だからこそ、聞かないといけない
『一個だけ、私からも質問させてほしい
昨日、すぐに会えるって言っていた人物
その人はどんな人？
というか、誰？』
神田「……っさか…知っているのか！？」
『答えて』
今、私の声は、とてつもなく震えている
この予想が外れてほしい、今は、それを切実に願っているだけだ
しかし、そんな想いは虚しく
神田「今、お前が言った
無の姫だ」
やっぱり
私が知っている話の中で、そんなことを神田にいった人物はいない
「あの人」も、言ったことは違うことだ
ならばこそ言わないといけない
真実を
『私が…
無の姫の力を受け継いだ、4代目だって言ったら
神田はどうする？』
この私の回答が
三代目にあうことはもうできない
と言うことを神田に伝えていた
お知らせえええええええええ！！！！！『うっさい！！』→←152の扉
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カノン - おお、合格おめでとう御座います！ これからも更新頑張って下さい！ (2018年3月22日 23時) (
レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
ACE(プロフ) - オリエンス★さん» ティキ大好きなので、めちゃくちゃ期待しときます笑 (2018年3月10日 2時) (レス) id: bc10b1f9c4 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - ご安心を。方舟でめっちゃ絡ませるんで←期待しておいてください笑 (2018年3月9日 22時) (レス) id: b44be12aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ACE(プロフ) - ティキとの絡みがもっと欲しい(切実) (2018年3月9日 18時) (レス) id: bc10b1f9c4 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - ブルーキャット=迷い猫さん» 返信遅れてすいません!!有難うございます!!・・・ひょっとしてですが、シュレ好きだったりします?笑 (2017年9月10日 14時) (レス) id: 236a6e10e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オリエンス@名前変更予定中 | 作成日時：2017年7月15日 20時
