141の扉 ページ24
不味いな・・・出血してどれくらいだ?
近くに医者は・・・この時間じゃ、居るはずがない
それより俺の血で、傷口を不塞ぐ方が・・・
考えている間にも、赤くなる面積は膨らんでいく
悩んで居る場合じゃねぇ・・・急がねぇと、こいつは__
団服を捲り上げ、手首を噛む
ジワリと、血が滲みポタポタと垂れる
俺のこの血には、治癒能力があるらしく、
これは、俺以外の人間にも適応出来る
そのことを知ったのは遥か昔だが__
いま物思いにふけるのはよそう、それより今は手当てが先だ
悪いとは思いつつも、時間がない為ブラウスのボタンを外す
いま迷ってる暇はねぇ・・・!!
神田「・・・・?なんだこれは
・・・・・蝶?」
赤く、血が流れ出している傷口に止まっている一匹の黒い蝶
取り敢えずこいつを退けないと、傷口を癒せねぇ・・・
そう思ってその黒蝶の羽を摘んだ
「ギャガガガガガ!!!」
神田「!?」
突然その蝶が、奇怪な声で鳴き出す
咄嗟に、その蝶を投げる
こいつ___ただの蝶じゃねぇ!!
六幻を掴もうと、手を伸ばして気が付いた
!!しまった、いま六幻は向こうに!!
神田「チッ!!」
一度、Aから離れて、六幻を掴み抜刀する
神田「消えろ!!」
キィィィンという、金属独特の音を立て2つに切り裂かれた黒蝶はひらひらと床に落ちる
こいつ、ゴーレムだったのか・・・?
まあどうでも良い、それより彼奴だ
止まりかけている手首の血を、傷口の上に数滴落とした
シュウウウウという音がして、次第に傷口がふさがっていく
なんとかなったな・・・ハァ・・・
−−−−−−−−−
『ん・・・う・・・あれ?か、んだ・・・?
うわ、なにこの格好・・・血みどろじゃん・・・』
あれからベッドに寝かせ直して数分ほど後、徐に彼奴は目を覚まし、
虚ろな目で、状況を確認し出した
『うー・・・血塗れで気持ち悪い・・・着替えよ』
ボソリとそう呟いたかと思うと、さっき止めたボタンを外して行く
神田「おい待て、馬鹿野郎、
着替えんならシャワー室で着替えろ、馬鹿かお前は」
『ばかんだに馬鹿って言われた・・・この世の終わりdうわっぷ!』
横にかけてあった団服を投げつけ、
シャワー室へ行く様促す
まだ何かブツブツと言いながらも、Aは団服を引きずる様にして向かう
彼奴、絶対寝ぼけてるな
神田「ったく・・・こっちの身になれって言いてぇ・・・!そういやこれ飲ませないと・・・」
ポケットの中にあった袋を取り出し机に置く
あ、薬の順番どっちだったかしらねぇ
まぁいいか
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カノン - おお、合格おめでとう御座います! これからも更新頑張って下さい! (2018年3月22日 23時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
ACE(プロフ) - オリエンス★さん» ティキ大好きなので、めちゃくちゃ期待しときます笑 (2018年3月10日 2時) (レス) id: bc10b1f9c4 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - ご安心を。方舟でめっちゃ絡ませるんで←期待しておいてください笑 (2018年3月9日 22時) (レス) id: b44be12aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ACE(プロフ) - ティキとの絡みがもっと欲しい(切実) (2018年3月9日 18時) (レス) id: bc10b1f9c4 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - ブルーキャット=迷い猫さん» 返信遅れてすいません!!有難うございます!!・・・ひょっとしてですが、シュレ好きだったりします?笑 (2017年9月10日 14時) (レス) id: 236a6e10e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オリエンス@名前変更予定中 | 作成日時:2017年7月15日 20時