15、師匠 ページ16
私は彼女たちに支えられながら蝶屋敷に行った
そこには
「――――――っ師匠!」
師匠は嬉しそうでどこか悲しそうな優しい顔をしていた
「最終選別突破おめでとう。聞いたわよ、たったひとり生き残ったんだって?鬼もAの周辺は全滅だったらしいし頑張ったんだね!とっても嬉しい!」
師匠はそんなことを言うが師匠の気配はぐちゃぐちゃになっていた
嬉しいのか悲しいのか悔やんでるのか怒ってるのか切ないのか分からないほどだった。
きっと自分の負傷と私の合格のせいでどうしても素直に喜べないのかもしれない
「…………………私ね、柱辞めようと思うのよ」
「え?」
急に何を言っているのか
「もう、こんなんじゃ刀を触れないじゃない?
もう鬼滅隊もやめてしまおうかと思うの」
言い返せなかった
だって隙をつくところがなかった
全部正論で固められていた
「……………それなら私が柱になるまで見守っててください………。鬼滅隊はまだ………待っててください………。」
私は弱々しくつらげに言った
師匠は意見を全うするタイプだったし無理だ………
そう思った
けど
「わかった。Aが柱になったら辞めるから。“さっさとなって”」
師匠は意見を変えるなんてことははじめてだった
けど今はそんなことをビックリしてる暇じゃない
“さっさとなって”
これはきっと師匠はもう辞めたいんだろう
けどまだ、苦しみから解放はできません。
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みちる - お疲れさまでしたー!続編楽しみにしてます〜 (2019年11月10日 8時) (レス) id: 31140dcfe2 (このIDを非表示/違反報告)
おさる - なんでもっと評価されないのが不思議。あ、伊黒さん入れてください (2019年11月4日 17時) (レス) id: 5bc7aa4bb1 (このIDを非表示/違反報告)
めずこ - すきすき (2019年10月22日 13時) (レス) id: ffc801af95 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - なんか少しずつゆっくりなってる気がする……… (2019年10月21日 9時) (レス) id: 5f5728da9b (このIDを非表示/違反報告)
ここみ - 面白いです!応援してます! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 31140dcfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむちゃん | 作成日時:2019年10月18日 19時