26.安心する ページ26
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「ちょ、何して…っ」
「何や思う?」
抱きすくめられたまま、
背中から大きな手が臍辺りをまさぐった。
ひんやりと冷たい手が服の中に侵入する。
「っ、ばか、こんな昼間っから盛るな…っ!」
どうか心臓の音が伝わっていませんように。
両手で侑の手を抑え込むと、
ちぇ、と唇を尖らせていた。
素直に大人しくなったことに安堵し、
侑の胸元に倒れ込む。
______…あ、
「…心臓、すごい音」
「ぅぐ……余計なこと気付くな、あほ」
なんだ、大人ぶってても緊張してんのか。
そう思うと可愛らしく思えて、
背中からでも伝わる鼓動が心地よく感じる。
どくん、どくん、と規則正しい鼓動が、
私のそれと共鳴するように鳴っている。
手はひんやりしてるのに、
抱きしめられている体温が暖かくて。
さっきまでの緊張はどこへやら、
ただならぬ安心感に、簡単に目蓋は敗北した。
______
____________
「ん…?」
目を開けると知らない天井が広がっていた。
先程までの体温は無く、
代わりに包むのはお日様の香りがする布団。
「げ、」
______…やってしまった。
まさか、あのまま寝てしまうなんて。
初めて来た彼氏の家で、
しかも来て1時間も経ってないのに普通寝る…?
慌てて側に置いてあった時計を確認すると、
最後に時計を見た時から2時間は経っている。
ここは寝室…だろうか、
そのまま寝ちゃったから運んでくれたんだ。
「侑…____!ごめ」
「ギャァアアアッ!!」
「ほわぁああ⁉」
ひとまずリビングに戻ろうと、
寝室から飛び出すと丁度すれ違った侑に
思いっきり扉がクリティカルヒット。
手に持っていたアイスと共に床に倒れ込んで
ぶつけた箇所を押さえている侑に駆け寄った。
「いったたた…」
「ぅわわわご、ごめんっ…あつ……ん?」
「ん?アンタ誰や?」
………………黒髪?
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オタク女 - ありがとうございます!私今日から二日、三日ほど用事があるのでコメントを休ませていただきます!すいません!帰ってきたら即コメントしますね!♪(^o^)/~~ (2020年11月9日 17時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - オタク女さん» メアド登録してログイン出来たら小説作るのは出来ますよ〜!(*´˘`*) (2020年11月8日 19時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
オタク女 - ですよね、、私小説の作り方知らないからなぁ(泣) (2020年11月8日 12時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - オタク女さん» 冬桜さんおはようございます〜!ゆっくりぐだぐだの日なのにすごく早起き…!偉いですね…!シオンくん原作でもあんまり出てこないですからね〜…皆に浸透してないような気はしますよね…笑 (2020年11月8日 9時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
オタク女 - おはようございます!!今日はゆっくりぐだぐだの日です!私最近シオンくんの小説あるかなーって思って探したら無かったんですよ(泣)出ているのがれんさんの作品だけでして、、シオンくんメインの小説無いかな、、、(泣) (2020年11月8日 7時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れん | 作成日時:2020年10月12日 11時