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23.突然 ページ23






気まずい沈黙が流れ、
侑の顔が見れずに自分の膝をただ見つめていた。

ていうか何で侑は朝っぱらからここにいるの、
その前にどうやってここに入ったの?鍵閉め忘れてた?




「……なぁ」

「っはい!」




突如話しかけられ、肩が震える。
急に声を出したので不自然に声が裏返ってしまった。





「昨日ずっと考えてたんやけどさ」

「…………はい」

「結婚せーへん?」

「………………………はい、?」




______…今なんて言った?




聞き慣れない言葉に不意を突かれて顔を上げると、
耳まで赤くした侑が照れたように頭を掻いている。




「……バカなの…?」

「えー、一世一代の告白にそんな返しする人おるー?」



此奴…!前からバカだと思ってたけどこれは天性の…!



思考停止した後なんとか振り絞って返答を返すと、
侑は飄々として(さっきまで照れてたくせに!)姿勢を正す。




「お…オカシイオカシイ!!なんでそーなるワケ⁉」

「いやー、Aさんが信じられへん、とか言うからさ?
結婚してもーたらあんな心配せんでよーなるかなって」

「だからってそんな…!」

「やってAさん言うたやん?」

「なにを⁉」



慌てふためく私に、ゆっくりと影が近づいてくる。

両脇に手を置かれて、逃げ場はない。
ニヤニヤと笑った無駄に整った顔が、至近距離に迫る。




「侑のことは好きやけど…って」





ふい、と顎を掬われて、親指が唇を艶やかになぞる。




「あ…あれは…」




______…なに、コレこんなの知らない。

ちょっと前まで立場は逆だったのに、
私、なんで今こんなに振り回されてるの。





「フッフ、押してダメでも押してみろ、ってなー」





爆発しそうな心臓を抑えると、


刹那、唇が薄いそれに喰われる。





24.負けた→←22.怒り



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オタク女 - ありがとうございます!私今日から二日、三日ほど用事があるのでコメントを休ませていただきます!すいません!帰ってきたら即コメントしますね!♪(^o^)/~~ (2020年11月9日 17時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - オタク女さん» メアド登録してログイン出来たら小説作るのは出来ますよ〜!(*´˘`*) (2020年11月8日 19時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
オタク女 - ですよね、、私小説の作り方知らないからなぁ(泣) (2020年11月8日 12時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - オタク女さん» 冬桜さんおはようございます〜!ゆっくりぐだぐだの日なのにすごく早起き…!偉いですね…!シオンくん原作でもあんまり出てこないですからね〜…皆に浸透してないような気はしますよね…笑 (2020年11月8日 9時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
オタク女 - おはようございます!!今日はゆっくりぐだぐだの日です!私最近シオンくんの小説あるかなーって思って探したら無かったんですよ(泣)出ているのがれんさんの作品だけでして、、シオンくんメインの小説無いかな、、、(泣) (2020年11月8日 7時) (レス) id: 47328f5d91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れん | 作成日時:2020年10月12日 11時

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