07.距離 ページ7
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入社式を終え、本格的にMSBYが始動する。
今年は大型ルーキー佐久早が入ってきたこともあって、
大学バレーで臣の出ている試合をもう一度見返した。
……その過程で気付いたけど、
あん時いたマロ眉さん、井闥山のリベロだったんだな。
今朝、倫太郎からLINE着てて、
梟谷の鷲尾さんと、井闥山の古森がチームメイトに
いるって言ってて何かの巡り合わせかなって思ったりした。
MSBYは個々の実力は申し分ないが、
レシーブ力に少し欠けていたのが欠点。
その点、レシーブが上手い臣の加入はかなり優勢。
練習に区切りをつけ、コーチが休憩を告げる。
私はデータを移したタブレット片手に、
壁にへたり込んで侑に絡まれている臣の元へ行った。
「A、明日治泊まりに来るって聞いとった？」
「1ヶ月前から聞いとる」
「嘘やん」
「めちゃくちゃホンマやわ……ね、臣ここさ、」
「ん？」
侑を躱して、臣にタブレットの画面を突き出した。
「………って、感じなんだけど」
「分かった、やってみる」
分析から分かったことを臣にアドバイス。
臣は画面のデータをしげしげと見つめている。
その顔はまるで虫取りに勤しむ少年のように、
キラキラキラキラと眩く輝いていた。
「これは何？」
「ん？あー臣のスパイクコースの割合を出したグラフだよ」
「え、コワ……お前そんなんもやってんの」
「時代はデータバレ………っ」
画面に夢中で気がつかなかった。
ふと顔を上げると、至近距離に端正な顔。
臣の顔も一瞬固まって、暫く無言の時間が流れた。
「……近い、寄るな」
「なっ！私だけのせいちゃうやろ！」
「お、関西弁でた」
「侑は余計なこと言わんとって！！」
少し顔の赤い臣が私から距離を取って、
しっしっ、と手で払う動作をした。
おそらく、負けず劣らず私の顔だって赤い。
どくん、どくん、と胸が拍動する。
なに、これ。こんなの知らない。
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しょーゆ - 好きです。もう何十回と読んでますが毎回キュンキュンします。 (8月28日 21時) (
レス) @page23 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
そらまゆ🌸🍓 - んにゃー！！！！臣くんかっこかわよい！！！！あ、すみません。コメント失礼します。主さん、このお話、最高です！！！何回も読んでも飽きないです！ (2022年4月30日 19時) (レス) @page45 id: 7272f2ecda (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» 詳細をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» こちらの方が半年以上も遅くなってしまい申し訳ございません！！占ツクに戻ってきたのが数日前で、やっとの思いでお返事書かせて頂いております。本当に申し訳ございません。さっそくボードに行かせて頂きます。お返事はいつでも大丈夫ですので、余裕が出来た時にでも (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 星蘭さん» コメントありがとうございます！そんなこと言っていただけて嬉しいです…！また番外編も考えてみます！^_^ (2020年10月12日 22時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2020年4月6日 22時
