34.不安 ページ34
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盆休みもあけて、仕事が始まる。
季節はだんだん肌寒くなってきて、
紅葉がちらほら見られるようになった。
「Aさん何かあったんですか？」
「まあ…ちょっと…」
翔陽が私の顔を覗き込んだ。
私は腕組みをしたまま、一点を見つめていた。
別に大したことではないのだ。
昨日、久しく大学の友人(足立さよ)と電話していたのだが。
〈Aの彼氏って淡白だよね。
愛されてるか不安になったりしないの？〉
愛されてる……とは思う。
ただ、さよの言う通り、臣は少し淡白ではある。気がする。
思えば「好き」って頼まんと言ってくれへんし、
キスもそれ以上も誘うのは基本的にいつも私から。
部屋の中ではぎゅってしてくれたりするけど、
外では手すら繋いでくれへんし。
______…臣って、私のどこが好きなんやろ？
昨日さよの惚気聞かされたから、尚更そう思う。
「……今日臣の家行っていい？」
「別にいいけど。何かあったの？」
「…何かなかったら行ったらあかんの？」
侑に断って、練習終わりの臣を車に乗せる。
臣も、少しツンとした私の態度に何か感じたんやろう。
顔を顰めて、家に着くまで特段口を開かなかった。
「風呂入る。手ちゃんと洗ってから部屋入れよ」
別に、いつも通り。
いつも通り……なんやけど。
冷たく感じちゃうんは、なんでなんやろなぁ。
部屋に通されて、臣は先に風呂に入った。
私も入るよう促され、言葉に甘えて風呂を借りる。
この数ヶ月で、臣の家に着替えを
何着か置かせてもらっている。寝巻きはいつも借りるけど。
「…で、何。何かあんなら言え」
風呂から上がると、
ソファに座った臣が腕も足も組んで待ち構えていた。
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しょーゆ - 好きです。もう何十回と読んでますが毎回キュンキュンします。 (8月28日 21時) (
レス) @page23 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
そらまゆ🌸🍓 - んにゃー！！！！臣くんかっこかわよい！！！！あ、すみません。コメント失礼します。主さん、このお話、最高です！！！何回も読んでも飽きないです！ (2022年4月30日 19時) (レス) @page45 id: 7272f2ecda (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» 詳細をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» こちらの方が半年以上も遅くなってしまい申し訳ございません！！占ツクに戻ってきたのが数日前で、やっとの思いでお返事書かせて頂いております。本当に申し訳ございません。さっそくボードに行かせて頂きます。お返事はいつでも大丈夫ですので、余裕が出来た時にでも (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 星蘭さん» コメントありがとうございます！そんなこと言っていただけて嬉しいです…！また番外編も考えてみます！^_^ (2020年10月12日 22時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れん | 作成日時：2020年4月6日 22時
