31.帰省 ページ31
・
侑に散々文句言われた後、
最終の新幹線で兵庫のじいちゃん家へ向かった。
そして飲み会の日。
「Aー!おっきなったなー!」
「赤木さん!いや、親戚ちゃうんやから」
「赤木さん俺は?俺もおるんですけど」
「侑はええわ」
「泣きますよ、ええ大人がひっくり返って泣いたりますよ」
赤木さんにわしわしと頭を撫でられて隣に座る。
やっぱりアラン君と倫太郎は来られへんかったみたい。
向かいに北さんと大耳さん、斜め前には治と銀が座った。
赤木さんの誘いが急すぎたこともあって、
集まれたんはこんだけ。
少し寂しい気もするが、それでも懐かしい面子に顔は綻ぶ。
「Aコイツねー、彼氏出来よったんですよー」
酒も段々回ってきた頃、
侑がぐでんと私の肩に頭をもたげてヘロヘロと言った。
その言葉にグラスを机に叩きつける各面々。
「あのAに彼氏…やと⁉誰や⁉どんな奴や⁉」
「連れてきなさい!変な人やったらお母さん許しまへんで!」
「誰だってええやないですか!ってか誰がお母さんや!」
案の定赤木さんと大耳さんがふざけ出す。
片手で侑の頭を鷲掴んで反対へ押しやるも、
言い出しっぺの張本人の顔は赤く完全に酔っ払っている。
「Aかてもう大人なんやし彼氏くらい出来るやろ」
「北さん…!」
「A、高校ん時からよーモテとったしなぁ」
北さんも酔っ払っているのか、
少し頰が赤らんできている。
いや、しかし高校の時、中学の時もそうだが、
モテた記憶が全くないのは私だけか?
「モテてはないですよ」
「いや、双子が寄せ付けんかっただけで、
お前狙ってる奴結構おったんやで。
サッカー部の池田って覚えとる?」
「あぁ、うん覚えとる……えっ、ホンマに?」
「池田がAにちょっかいかけようとする度に、
双子セコムが睨みきかせとった」
「お前ら何してくれとるん、私の青春を」
銀が酔っ払った治の背中をさすりながら、
当時を思い出すように言った。
あと他にもラグビー部の小島と生徒会長の…とか、
いろいろ名前あげてたけど、
半分くらい接点なくて覚えてなかった。
・
1624人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょーゆ - 好きです。もう何十回と読んでますが毎回キュンキュンします。 (8月28日 21時) (レス) @page23 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
そらまゆ🌸🍓 - んにゃー!!!!臣くんかっこかわよい!!!!あ、すみません。コメント失礼します。主さん、このお話、最高です!!!何回も読んでも飽きないです! (2022年4月30日 19時) (レス) @page45 id: 7272f2ecda (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» 詳細をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - れんさん» こちらの方が半年以上も遅くなってしまい申し訳ございません!!占ツクに戻ってきたのが数日前で、やっとの思いでお返事書かせて頂いております。本当に申し訳ございません。さっそくボードに行かせて頂きます。お返事はいつでも大丈夫ですので、余裕が出来た時にでも (2020年12月26日 13時) (レス) id: af0a567945 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 星蘭さん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけて嬉しいです…!また番外編も考えてみます!^_^ (2020年10月12日 22時) (レス) id: c0cfdfe5c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れん | 作成日時:2020年4月6日 22時