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ジュン「ただいま。」

○○「あっ、お帰りー♪」

手を洗い、スーツを片付け、
部屋着に着替えたら
妻の元へ向かう。

出来上がった食事を
ひとつ、ふたつ食卓へ並べて
またキッチンへ戻ろうとした妻の
腕を掴んで止める。

ぎゅっと抱き締めて、
キスをする。

舌を入れて妻を食べるように。

○○「んっ、もぉ、ふふ、
どうしたの、ジュン。」

ジュン「ん?今日も
愛してるなあって思って。」

妻が「私も。」と言って、
俺の腕を抜け出していく。

俺はソファーに座って、
携帯を見る。

『今、旬な魚』
『ネットカフェ新規オープン』

○○「できたよー♪」

ジュン「はい、行きます!」

先に座っている妻の後ろに回り、
抱き締めて首筋にキスをする。

ジュン「今日もありがとう。」

○○「ふふふ♪食べよう?」

もう一度、今度は頬にキス。
自分の席に座る。


俺は、妻を溺愛している。


ジュン「明日、少しだけ
帰りが遅いんだ。」

○○「うん、わかった。
夜釣りはいつだっけ?」

ジュン「明後日。」

○○「そっか、わかった♪」


───つきなれた嘘。

俺に釣りの趣味はない。

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作者名:クムシラコネルミ | 作成日時:2020年7月13日 9時

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