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* ページ12
中島 裕翔side
目の前で圭人が泣いている
「…その顔、全力で心配ですって時の表情。俺がいちばん嫌いな表情なんだよね」
俺は痛む体を動かしてその場に座った
「笑ってよ、圭人。昔みたいに」
岡本「なに…言ってるの?…笑えるわけないよ…こんな状況で」
走馬灯みたいに昔の圭人が俺の名前を呼んでいる
「やま、やまは一生俺に勝てない。せいぜい悔しがりながら無様に生き残りな」
これが…俺のやり方
皆の絶望の顔が目に焼き付く
誰かが犠牲になるのなら、俺がなろう
…難しい話じゃない
気づかなかっただけ
俺が思うよりずっと
…圭人に惚れていた事を
大粒の涙を流す圭人
…こんなこと、死んでも言えないよ
「…大好きだよ、圭人」
俺はその言葉を最期に…意識が無くなった
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2020年1月13日 19時