クラスの変わった子はかわいい子 Shuichi.A (ページ9)

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明智side

今日のバイトが終わり、Aの家に行く？というか帰る。

明「ただいま」

いつもならすぐ帰ってくる返事もかえってこない。さなたちと寝たのかと思ったけどそうゆう訳でもなくて。部屋にいるかなと思い、Aの部屋に行くと、ビューと冷たい風が入ってきた。

『さむっ』

そういい窓を閉めたAは全く俺のことに気づいてなかったみたいで、

明「何してるの？」

と声をかけた。

『秀一？』

やっと気づいてくれた。基本的に自分の部屋の窓を開けないのになんで開けてたのか聞いてみた。

明「普段窓なんて開けないじゃん。だからどうしたのかなって」

『あー、この部屋すごいタバコの臭いがしてさ。臭かったから空気交換しててさ』

明「お前、それって…」

『うん。そう…』

俺らが学校に行っている間にAの父親が勝手にAの部屋に入って大切なお金を盗まれた。

被害額をまだ確認してなかったみたいだから確認する。

『うそ…5万もとられた…』

明「嘘だろ…」

5万って…。俺らのバイトの時給の何倍かよ。

5万あれば、何食分あるんだろう。

そろそろお金に困ってきそう。最近Aはバイトに行けてないし、明日も部活があるらしいから、俺一人だけで2人分くらいなら出せるけど、4人分出すってちょっと大変。

だからさなとゆうたにはきちんと食べさせて、俺らは俺がバイトの帰りに買ってる値引きシールのついた惣菜を基本的に食べてる。

量もそこまで多いわけではないから、満足に食事はできないけど仕方ない。

しばらくは俺が頑張らなきゃダメかな。