クラスの変わった子はかわいい子 Shuichi.A (ページ27)

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西山side

あれからおじさんと松田さん、ずっと言い合いしてる。だからなんか外に出たくもなくなった。

時間がたつにつれて震え出す足。冷たい廊下に座り込んでしまった。少し怖いかも。

今はもうテスト開始の時間から結構たってるはず。なのにおじさん帰ろうとしない。あなた試験監督じゃないんじですか。

しばらくして聞きなれたこえが聞こえた。

？「何してるんですか？」

『秀…』

ベランダで言い合ってるおじさんと松田さん。すごいうるさいと思う。なのに秀の声はしっかりと聞こえて。

秀「お前もなにやってんですか」

秀の怒ったような声がはっきり聞こえた。

「あ、松田さんこんにちは」なんてちゃんと松田さんに挨拶もして。いい子。

ってかなんで秀がいるの？テストやってんじゃないの？

明「何やってるんですか？テスト始まってますよ？」

原「西山に決まってるでしょ？あんた家の鍵持ってないの？」

こいつら入ってくる気？誰かの足音が聞こえてきた。そして玄関の鍵が開いて入ってきたのは、

『父さん、何しに来たの？』

父さんだった。

父「お前と遊びに来た。あとなんで窓ドンドンされてんだよ」

「ちが、これには訳があって…」

理由を言う間もくれなくて、そのまま手を引かれる。そしてそのまま父さんの乗ってきた車にのせられる。

父「今日はここでやると危険だから俺んちでやるぞ」

はぁ。今のこと秀に見られてないといいけど…。