クラスの変わった子はかわいい子 Shuichi.A (ページ4)

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始業式が終わり、みんな教室に戻る。そして教室は新しい担任の話でいっぱいだった。

駒「あいつが俺らの担任なの？ヤバイおじさんじゃん」

明「ヤバイおじさんじゃなくて、ヤバイヤバイおじさんなんでしょ？面白そうじゃん」

駒「それもそうだな」

そして、原田先生と、副担任の田中先生が入ってきた。

東「せんせーのじなんて書くんですか～？」

原「お、なんか教師っぽいじゃない」

そういってヤバイおじさんは、黒板に大きく”原田のぶお”と書いた。

明「なんて呼べばいいですか～？」

原「なんでもいいわよ。のぶおでも、のぶりんでも。好きに呼びなさい」

明「じゃあ、お前で」

原「お前はないだろ」

明「なんでですか～？何でもいいって言ったじゃないですか」

原「言ったけども！敬意がないじゃない」

明智とヤバイおじさんの会話でクラスには笑いが起きていた。でも私には何が面白いのか全く理解ができず、窓の外を覗いてた。

原「ちょっとそこの子。今窓の外見てる子」

ヤバイおじさんに呼ばれてるのに全く気づかず、隣の席の東条が肩を叩いてくれた。

東「呼ばれてるよ」

『私？』

原「そう、あんた」

『何ですか？』

原「さっきからずっと楽しくなさそうじゃない？私のことそんなにいや？」

そういいながら私に近寄ってくるおじさん。まだよそ見をしている私の顔をまっすぐにさせる。

原「聞いてるの」

『触らないでください。汚いです』

原「何？私が汚いって言うの？」

『男の先生が女子生徒の顔さわるなんてどうかしてますよ』

私とおじさんの話でも笑いはまきおこる。

原「せっかく可愛い顔してるんだからもっと楽しそうにしなさいよ」

『だから、触るなって言ってますよね。トイレ行ってきます』

原「待ちなさい。まだH.R終わってないわよ」

『別にどうでもいいし』

原「どうでもよくないわよ」

田「原田先生、そのへんにしてください」

『そうですよ。おじさん、迷惑です。やめてください』

原「今私の子とおじさんって…おい！逃げるんじゃない！」

私は教室から逃げ出しトイレに逃げる。トイレから少しだけ聞こえる私たちのクラスの声。

明「何で先生になろうと思ったんですか～？」

原「金！以上！」

へー、私たちはおじさんのために学校に来るようなものじゃん。来る必要なくね？そんなことを思ってしまった。