俺の先輩と後輩が可愛すぎる件について (ページ2)

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充電ページ2

『しょーま』

リンクの隅で休憩をしている昌磨に後からのしかかる。
少し小柄だから収まりがいい。

昌磨「暑いってば」

『俺は寒いもん。』

今まで練習していた昌磨は暑いけど、たった今来たばかりの俺は寒い。

昌磨「もー…」

なんやかんや言いつつ最後には受け入れてくれるところが可愛い。

昌磨「来週は大会なんでしょ？練習しないと」

『昌磨で充電すれば頑張れる。』

昌磨「なにそれ笑」

昌磨はくるりとこっちを向くと俺の首に腕を回しぎゅっと抱きついてきた。

『昌磨？何してんの？』

昌磨「A君を充電中…？」

『…oh』

なんだよそれ、可愛すぎかよ！
こんな弟が欲しかった…！
もしくはこんな彼女でも可！！

昌磨「そう言えばゆづ君がA君に会いたがってたよ。」

『へー、ゆづ君がね。ん？ゆづ君と会ったの？』

昌磨「いや、LINEで言ってただけ」

『ほーなるほど』

あれ、そう言えば俺ゆづ君のLINE知らない…

『まぁ、次の大会で会うでしょ。その時のために練習でもしときましょうかね』

昌磨の頭をひと撫でしてリンクの中央まで滑る。

昌磨said…

リンクの中央で曲に身をまかせながら舞うように滑るA君。
スポットライトが当たっている訳ではないのにキラキラしてて目を奪われる。

A君は自分がどれだけ魅力的なのか知らない。
僕もゆづ君もA君を目標にしてるんだ。

『…昌磨！見てた？今ジャンプ綺麗にできたと思ったんだけど』

息を整えながら嬉しそうな顔でこっちに滑ってくる。

昌磨「うん、すごく綺麗だったよ」

『よし、綺麗に出来たから今日はおしまい！』

昌磨「え！来たばっかじゃん…」

『だってもう満足しちゃったもん』

A君が練習嫌いなのは今に始まった事じゃない。
それなのにどんどん上達してくんだから才能だと思う。

『昌磨、充電ありがと。』

そう言って帰ってくA君。

昌磨「充電、か…」

自分でやったくせに今になって恥ずかしくなった。