検索窓
今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:31,941 hit

4 ページ4

JKはよく食う。その小さい二頭身の腹にどう収納されているのか謎。


「みー!」
「おかわりね、はいはい」


私の作ったテキトー飯(俗に言う男飯ってやつ)を美味しそうに食べてくれるから作り甲斐ある。
だけどね、かかる食費がえぐい。四捨五入して三倍かかってる。……四捨、五入だぞ??


「はぁ……」
「あれ、どうしたんすかAさん」
「ため息ついてると婚期逃しますよ」
「黙らっしゃい!」


同僚にからかわれながら退勤する。今日も置いてったJK用の夕飯はぺろっと食われてんだろうな。


「ただいま。……JK?」


返事がない。靴を脱ぎ散らかしてリビングに急ぐと、一口も手を付けてないJK用のご飯が置かれていた。
具合でも悪いのかと寝室に向かうと、ベッドの端で丸まってるJK。


「JK!?どうしたの、具合悪い!?」
「み……」


丸くて小さな体がもぞ、と動いたその瞬間


ぎゅるるるるる ぐぅううう
「…………え、腹の音?」
「み!」


違う!と言いたげにぶんぶんと首を横に振るJK。
あー。察した。


「JK、おいで。飯食お?」
「みー!」
「んー……じゃ、一緒に飯食おう」
「みー?」
「そう、一緒。おいで?」


そっと両腕を広げると、ぽてぽて助走をつけて飛び込んできた。そのまま抱え上げてリビングに戻る。
温め直したご飯を並べて、私は四分の一ほどもらう。


「みー」
「いいのいいの。この時間にいっぱい食べたら太るしむくむから」
「みー……」
「いいんだって。ちゃんと食べな?JKが私の作った飯食べてくれるの嬉しいから」
「……み!」


こくんと頷いたJKはフォークを持ってがつがつ食べ始めた。もぐもぐ動く口が可愛くてほっぺを引っ張りそうになったけど、以前手を近づけただけで威嚇されたのでやめておく。


「み〜♡」
「あっはは、よかった。……ねぇJK?食費のことが気になるんならさ、もし本体ってやつに戻った時に恩返ししてよ」
「……み!」
「ん、約束ね」


ドラ〇もんみたいな手じゃ指切りはできないから、代わりに左手を噛ませてもらった。


「(あぐあぐあぐあぐ)」
「……みーっ」
「ごめんて」


長い!って怒られちゃった。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
286人がお気に入り
設定タグ:bts , 防弾少年団 , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

レオレ〇●〇(プロフ) - ゆめさん» 語彙力が消えちゃうほど面白かった…ってコト?!冗談ですすいません😂🙏発狂するほど最高の展開だったということですよね!ありがとうございます!!✨ (11月8日 19時) (レス) id: fcfeecadee (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - うわぁァァァァ (11月6日 23時) (レス) @page22 id: 7567b9ecd3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レオレ〇●〇 | 作成日時:2023年10月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。