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再会から一時間。私はジョングクが泊まる予定のホテルにいた。

あの後、説明して説明!と混乱した様子の支配人に


「Aのお金、全部返します。だから、Aをもらいます」


と流暢な日本語で言い捨てて店をあとにした。制服のままの私の手を引いて。
店の裏に泊まっていた大きなタクシー?に詰め込まれ、手を握ったまま車に揺られて着いた先はでっかいホテル。
しかもエレベーターが止まったのは最上階。
流石世界的アイドルだな、と思って10分くらい経ったかな。その間ずっと抱きしめられている。


「あの、ジョングク?」
『あーダメダメ、動かないで』
「何で」
『Aが動いてて、俺の腕の中にいるって思うと何か、おかしくなりそう』
「……おかしくなりそうなのは私もだよ」


あの時間は夢だと思って過ごしていた。結局引きずりまくってたけど。
またこうして彼の腕の中にいられるなんて、多幸感でおかしくなりそう。
おかしいといえば、そうだ。


「ずっとなんだけどさ、ジョングクの韓国語、何言ってるかわかんないのに内容は不思議とわかるんだよね」
『え、俺もそう!Aの口から出る聞き覚えのない日本語も自然と内容がわかるっていうか』
「ジョングクも?」
『うん。他の人のはわかんないけど』
「あ、私も私も!」


ジョングクがいなくなったあと、一度字幕なしで韓国ドラマを観たんだけど何もわかんなかった。
この不思議な現象は彼だけに適用されるらしい。どんな不可思議だ。


『もう、お互いじゃなきゃダメってことなのかもね』


ぶにゅ、と片手で潰されるように両頬を挟まれた。
彼が小っさい時によくやってたなぁ、と思い返していると突然キスが降りてきた。


「……ん、ぇ」
『A。俺頑張ったよ。Aに会いに来るまで半年かかっちゃったけど、Aに早く会うためにいっぱい頑張った。早くしないとアオトに取られちゃうかもしれないから』
「……ん」
『やっと会えた。もう離さないよ』


抱きしめている腕にぎゅっと力がこもる。
私だってそれに応えたい。けど、


「ジョングク、それはできないよ。だって私、借金が」
『あ、それ大丈夫。俺が返すから』
「はい??」


何て言ったこの人。


『さっきあのおじさんに言ったじゃん、Aのお金全部返すって』
「……あ、そういうこと!?」
『うん』

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レオレ〇●〇(プロフ) - ゆめさん» 語彙力が消えちゃうほど面白かった…ってコト?!冗談ですすいません😂🙏発狂するほど最高の展開だったということですよね!ありがとうございます!!✨ (11月8日 19時) (レス) id: fcfeecadee (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - うわぁァァァァ (11月6日 23時) (レス) @page22 id: 7567b9ecd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レオレ〇●〇 | 作成日時:2023年10月27日 21時

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