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それからさらに時は過ぎ、春のうららかな陽気はどこかへ、一気に蒸し暑くなってきた頃。
5人入ってきた新人のうち3人が辞め(もしくは音信不通になっ)てしまったが毎年のことなので誰も何も言わなかった。
「Aちゃーん、ちょっといい？」
「はい？」
閉店間際、店に来てた支配人に呼ばれて事務所へ。
「どうしました？」
「いやぁ、薄々わかってるでしょ？このままだと一生かかっても返せないよ？」
ぐ、と唇を噛んだ。支配人の言う通りだ、今の私の稼ぎじゃどうしたって返しきれないほどに利息が膨れ上がっている。
「こっちとしても早急に職を変えてほしいって思ってるんだけど」
「…………でも、」
店に来る姫の大半は夜職の子が多い。いい話も悪い話もよく聞く。
正直お金が返せるなら自分の気持ちがどこまでだってすり減ってもいいって思ってた。仕事して家に帰って寝て、そんな生活を繰り返すだけの私に大事にするべき感情なんてないって思ってたから。ただ、私を性の対象として扱わないこの場所が好きでどこにも行きたくないと甘えにも似ていた気持ちがあっただけ。
だけどもう、私には大事にしたい感情が芽生えてしまった。
――A、好きだよ。
たった一夜。くっきり残された歯形はとっくに消えたのに、心はまだ捕らわれている。
もう誰にも触れてほしくない。彼以外には。
「Aちゃん？この世にはどうにもできない問題ってのがあるんだよ。君にとってのそれが、借金ってこと」
「わかってます、でも」
「悪いが温情はここまで。わかってる？俺がAちゃんの人生握ってんの」
支配人の冷ややかな視線が私を捉える。がんじがらめにされて動けなくなるような怖さを感じた。
指先が冷えている。ぎゅっと握り込む。
緊迫した空気が事務所内に流れる。
「Aさん！！！！」
「うわびっくりしたぁ！」
空気をぶち破ったのはアオトだった。何なら扉をぶち破る勢いだった。
「あのさアオト？今、Aちゃんは大事なお話中で」
「どうでもいいですこっちが優先事項！！とりあえず通しますね！！」
そう言うとアオトは誰かの手を引いて事務所内に連れてきた。
目を見開く。心の臓から冷えてたはずの指先にまで熱がほとばしるよう。
「久しぶり、A」
会いたいと焦がれていた彼が、ジョングクがそこにいた。
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レオレ〇●〇(プロフ) - ゆめさん» 語彙力が消えちゃうほど面白かった…ってコト？！冗談ですすいません😂🙏発狂するほど最高の展開だったということですよね！ありがとうございます！！✨ (11月8日 19時) (
レス) id: fcfeecadee (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - うわぁァァァァ (11月6日 23時) (レス) @page22 id: 7567b9ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レオレ〇●〇 | 作成日時：2023年10月27日 21時
