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あったかい。日中は日が出てたけど、夕方になると余計に寒いから起きづらいなと思いながら目を開ける。
「ん?」
何かに包まれてる。布団じゃない。人肌みたいにぬくい。
…………人肌!?
上を向くと男性の顔があった。そんじょそこらのイケメンじゃ歯が立たないくらいの顔面だ。
いやいやいや待って待って待って怖い怖い怖い!!!
あ、そうだ!
「じぇ、じぇーけ、JK!!どこ!?」
JKならあの右ストレートでこの人を追い出してくれるはず!と思ってベッド上をきょろきょろ探すけどどこにもいない。
ま、まさかこの人の下敷きに……!?
「JK!!」
『何、A』
返ってくると思っていた鳴き声よりもっと低い、それでいて何故か聞いたことあるような声がした。
視線を動かすと大きな瞳が私を映していた。そして私に伸ばしていた手を見てはっとしたような表情になる。
『も、戻ってる……!?俺の体か!?これ!』
起き上がって自分の体をあちこち確認しているような素振りを見せている。
てか待って。耳に入ってくる音に聞きなじみがないのに、言葉の内容はわかるというデジャヴが起こってる。
ふと、男性の右腕が目に入る。真っ黒に見えたそれは様々な模様や言葉で埋め尽くされていた。
右腕。黒。に見える模様。そして言葉はわからないのに不思議と内容はわかるこの現象。
「君……JK?」
意を決してそう聞くと、彼は私を見て顔を緩ませた。
『はい。僕がJKです』
「事故に遭った……幽体離脱ってこと?」
『おそらくそれに近いものだと思う。意識が戻った時に見たのは、病院のベッドで寝ている俺と心配そうに俺を見てるメンバー達だった。その次の瞬間、小さくなってここにいた』
二人でコーヒーを飲みながら、彼の経緯について教えてもらった。
途中、彼の方が年上だと知って猛謝罪をしたら快く許してもらえたのでそこはカット。
「それにしてもアイドルだったなんて。知らなくてごめんね」
『ううん、僕もまだまだだなって思ったよ。ちなみに、Aの制服についてるバッジのウサギは僕がデザインした子だよ』
「へー!……あ、それで沼ったとか言われたのか」
『沼?』
「あ、いやこっちの話」
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レオレ〇●〇(プロフ) - ゆめさん» 語彙力が消えちゃうほど面白かった…ってコト?!冗談ですすいません😂🙏発狂するほど最高の展開だったということですよね!ありがとうございます!!✨ (11月8日 19時) (レス) id: fcfeecadee (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - うわぁァァァァ (11月6日 23時) (レス) @page22 id: 7567b9ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レオレ〇●〇 | 作成日時:2023年10月27日 21時