夫に愛されすぎて困ってます。

# 昨日のこと ページ2

＊








広臣「あー、辛い…」





朝っぱらからこの調子の臣。


何時まで飲んでたんだよ、まじ。






『はい、水』



ｶﾞﾀﾝｯ




イラつきでコップを強く置いた。




広臣「やめろよ、A。
割れんだろ。」

『臣のせいなんですけど。』

広臣「何怒ってんの？」





え？知らないとは言わせないよ？






『昨日、コンビニで買い物行ってきてってそのまま帰ってこなかったし
私の自転車どっかに置いてきたしお金使いすぎだし、毎晩飲み歩きすぎ。』

広臣「違う、違う。
昨日、たまたまSWAYと道であって飲みに誘われたの。」

『なにも違くないんだけど。
じゃあ自転車も店に置いてきたの？』

広臣「多分そーかも。」

『取りに行け、まじ』

広臣「はぁ？今日仕事なんだけど！」

『臣のせいでしょ？知らないから。
取りに来るまで帰ってこないで。』






＊






広臣「あぁー！めんどくせー！」





撮影前に楽屋でAのことについて、健二郎くんと直人さんと話した。





直人「それは臣がいけないよ笑」

健二郎「Aちゃん、気強いなあ笑」

広臣「愛してるよ？愛してんだけど、もう少しさー、優しくというものが無いのかな、あの子は！」

直人「怒ってる相手に優しさはないよね笑」

健二郎「ほんとだよー、臣。」





やっぱり責められる〜…。




ﾋﾟﾛﾝｯ




広臣「…あ。」




Aからだ。





《A:取りに行ってやったから、感謝しながら帰ってきて》





広臣「A、取りに行ってくれたみたい。」

直人「ツンデレか…最高じゃん。」

健二郎「臣のこと好きなんだよ笑」







うん、俺もそう思った。





《広臣:せんきゅ》







＊







『え、なに。
せんきゅってほんとに感謝してんのあの人はー、もぉぉぉ』

# 甘え下手→←プロローグ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す