俺の専属マネージャー。３

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仕切り直しで深呼吸。


「私ね。
実は、彼氏が出来たんだ。
正確にはまだ伝えてないから、
彼氏ではないんだけど・・・
好きな人がいるの。
その人の彼女になりたいなって、
思ってる。
本当は私なんかじゃ、
あんな人の彼女なんて無理な気がしてたけど・・・
今なら頑張れる気がするの」


誰かに話したくなったら・・・

ここに来て、

来れない時も、胸の中で、

お母さんに報告すればいっか。


「だから、今度の大阪のソロコンの時に、
伝えようと思うんだ。
私も大好きって・・・
彼女にして下さいって。
うまく言えるかなあ」


渋谷さんは無口なくせに、
いつも私はあの人のペースに巻き込まれて、
思ってることを半分も言えてない気がする。


胸がときめくと、
それに比例して、
言葉、忘れちゃうみたいなんだ。


いつもはおしゃべりなくせに・・・


「もし、もしもね。
辛いことがあったら、
その時は、
聞いてもらってもいい？」


そう呟いた時に・・・


「辛いことなんかないように、
お前のことは俺が守る。
それにもしもなんかあったらまず俺に言え」


すぐ後ろでそんな声がして。


驚き過ぎて、息が止まるかと思った。


渋谷さんが、
お花とお線香持って、立ってる。


なかなか貴重な可愛い姿だ。


立ち上がった私を見て、
優しく笑ってくれた。


「命日やて律子さんに聞いて・・・」


私の隣に座って、
線香に火をつけた。


煙の匂いに包まれる。


「こんな可愛い花がいっぱいなら、
これはいらんな」


お花を脇に置いた後、
渋谷さんが手を合わせた。


「僕からもお願いします。
僕らの、これから先には、
大変なこと、
いろいろあるんは分かってるけど・・・
娘さんのこと、
俺の全部かけて大事にしますので。
見守ってて下さい」

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