episode8 ページ9
次はどこ行こうかなぁ。
sha「…お茶会とかしてんのかな。」
行ってみよ。
sha「…オスマンしかいないやん。」
オスマンは1人で紅茶を飲んでいた。
いつもはひとらんやエミさん達と一緒にお茶会してんのに。
俺もたまにやってたなぁ。もう一回したかった。
sha「…あっ、俺の好きなお菓子やん。」
オスマン…毎回俺がいるときこのお菓子出してくれてたよな。
ホンマ、優しいんやから。
os「シャオロン…」
悲しそうな、寂しそうな、そんな目をしていた。
その目に、ハイライトはない。
os「ごめんね､､､気づけんくて。」
何で謝んの。
お前は何も悪くないやん。俺が全部悪いんやから。
なのになんで…
os「会いたいなぁ､､､」
…俺も、幽霊じゃなくて、ちゃんと生きて会って、お前とまたお茶会したい。
でも、もうそれは叶わない。これは、俺が決めたことや。
もし、来世ってもんがあるなら、また此奴等と会って、一緒に､､､
os「…この紅茶、シャオロンがくれたんやっけ。」
os「俺の1番好きなやつなんよなぁ､､､」
ふ〜ん…そうだったんや。
俺はオスマンやエミさん達がいれてくれる紅茶なら全部好きやったけど。
os「ありがとうシャオロン。俺、頑張るよ。」
そう言ってオスマンは談話室を出て行った。
俺こそありがとう。
たくさん感謝したいことも、謝りたいこともある。
俺は、お前に感謝されることなんてしてない。
俺はそんなにいい人間じゃないから。
俺は、人を傷つけることしかできない無能なんや。
だから、”本当の幸せ“というものが手に入らない。これはきっと罰なんや。
でも…それでも、此処での生活は楽しかった。
嬉しかった。
､､､幸せだった。
でもその幸せは、すぐ壊れた。
全部自業自得。
俺がいなければ、みんなは“本当の幸せ”を手に入れられたかもしれないのに。
俺が生きているからみんなが迷惑する。
だから俺は、死んで当然なんだよ。
心残り、か…。
…別に、自分で決めたことやし、心残りなんて､､､
俺にとっての我々国は…俺にとってのみんなはなんだろう。
友達？
仲間？
大切な人？
きっと、____なんやろうな。
そっか､､､だから…
わかった気がするけど…多分違う。
それがわかった上で俺は死んだから。
じゃあなんなんだよ。
俺は何がしたかったんや？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミミ | 作成日時：2023年12月4日 17時
