episode3 ページ4
あっ、あったあった。
部屋、片付いとるな。
まぁ、そりゃそうか…
ん、？なんやあの箱。
あんなん置いてたっけ…？
俺は箱を開けてみる。
するとそこには、大量の紙があった。
紙ひとつひとつに、メッセージが書いてある。
ほとんどが幹部からのだった。
ﾄｺﾄｺ
ヤベ、誰か来る‼︎
俺は箱を閉めて箱から離れる。
俺の部屋に入ってきたのは、ゾムやった。
目、赤いな…
泣いてたんかな、、？
珍し…。普段泣かないのに。
元気ないなぁ…
zm「シャオロン…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
sha「…」
ゾムは俺の名前を呼ぶと、膝から崩れ落ちた。
しばらく経つと、ゾムは箱を開けて紙を入れた。
箱を閉じると、壁に寄りかかって座った。
zm「俺、どうすればよかったん、？どうしてれば、シャオロンは救われたの、、？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
sha「ゾム…」
俺はゾム、と呟いたが、聞こえるはずもない。
ゾムは蹲って声を殺して泣いた。
珍しい光景に、何も言えなかった。
zm「シャオロンが死んでから…みんな暗いねん、、」
zm「みんな、自傷行為とかしとるし、、あのトントンでさえ、書類のミスが多いんやで、、？」
誰もいない部屋で、俺に話すように言うゾム。
あのトントンが、書類でミス、？
嘘やろ…
zm「ｸﾞｽｯ なんでやろな…。いるわけがないのに、ずっとお前のこと探してまうわ、w」
sha「…いるよ、お前の傍に。」
聞こえるわけがないけど、俺はそう言う。
あの日記は、見てくれたかな。
あの日記に、嘘は書いてない。
全部、本当の気持ちで書いた。
sha「俺は、ずっとお前らのこと、見守ってるから。」
sha「だから、安心してえや。俺の分まで、ちゃんと、我々国を守ってな。」
zm「………いるわけないのに、シャオロンに励まされた気がする。」
sha「んふっ、いるで。ここに。」
zm「…シャオロン。俺、頑張るから。俺のことも、みんなのことも、見守っといてや。」
zm「シャオロンに会ったとき、お前の分まで守ったよ、って…自信を持って言えるように。」
ゾムはそう言うと、涙を拭って部屋を出て行った。
俺は部屋を出て、ゾムの背中が見えなくなるまで見送った。
ありがとう、ゾム。
そしてごめん。
俺は直接、お前に俺の本当の気持ちを言えなかった。
言えていたら、楽になってたのかもしれないのに。
俺ってホンマに馬鹿やなぁ、w
さて…他の人のとこ行こ。
あの箱に入ってるやつは、後で見よう。
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作者名：ミミ | 作成日時：2023年12月4日 17時
