【d！】俺の本当の気持ち (ページ13)

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episode12 ページ13

sha「Aは…あ、おった。」

部屋にこもって書類をしているA。

その目には、涙が溜まっていた。

sha「…」

『ｸﾞｽｯダメ…泣いたらｯ、』

別にええんやで、泣いたって。

お前は何も…悪くないんやから。

『シャオロン兄さん…』

俺は生きていた頃を思い出す。

__________

Aが捨てられる前…ゾムと3人で遊んでいたとき。

『お兄ちゃん！ぞむとあそびたい！』

sha「ん～、じゃあ行こか。」

俺はいつもゾムと遊んでいるところにAを抱っこして行く。

そこにはゾムがいて、1人で泣いていた。

sha「ゾム…？」

zm「ぁ、しゃお、ろ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」

ゾムがいつも被っているフードが取れていて、初めてゾムの黄緑色の目を見た。

とても綺麗で、宝石みたいに輝いていた。

zm「ごめｯ…気持ち悪い、よな､､､この目、」

sha「そんなことない。宝石みたいに綺麗やん！」

zm「えｯ、」

『きれい！』

zm「A、ｯ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」

Aがそう言うと余計ゾムは泣き出してしまった。

多分、この目が原因でいじめでも受けていたんじゃないだろうか。

俺はゾムの背中をさすっていると、Aが手を伸ばした。
Aはゾムの頭をポンポンと撫でながら『だいじょーぶ。』と言った。

zm「んふ…あり、がと、」

Aはゾムといるとき、1番笑っていた。

でもその笑顔は、数年後、すぐに見られなくなった。

__________

俺は兄なのに、Aを救うことなんてできなかった。

ゾムの方がAを笑顔にしとった。

俺は、兄失格だ､､､

Aに会わせる顔なんて、ない。

Aと会う価値なんて､､､ないのかもしれない。

ごめんな。

俺のせいで、お前を傷つけて。

俺の分まで､､､幸せになってや。

ホンマに、ごめん。