優しい雨 2 ー Daiki.A ー (ページ5)

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ー番外編ー 1 ページ5

今日も終わりますが誕生日でしたので、ちょっと番外編です。

昨日更新できず、今日もこんな時間になっちゃいました。

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「よく来たね！入って」

笑顔で出迎えてくれた大ちゃん

どうぞって差し出してくれたのは、モコモコしたスリッパ

かわいい

ちょっと意外だったので、スリッパを履かずに一瞬眺めていると

「Aにどうかなって用意したんだ」

照れ臭そうに鼻の下を人差し指で擦る仕草

「ありがとう」

思わず満面の笑みがこぼれ出た
着ていた上着を脱ぐと、ハンガーにかけてくれて

「ソファにでも座って」

部屋の真ん中にある2人がけのソファを案内された

「うん」

示されたそこに座ると緊張で辺りをキョロキョロと見回す

大ちゃんのお部屋、綺麗にしてあるなぁ

数回しか入った事のない部屋
そのうちの1回は莉子ちゃんと大ちゃんが別れたあの日だった

だからまともに部屋の中を見るのは、これが初めてに近い

「ココアでいーい？」

そう言って差し出してくれたカップから漂う香りが鼻腔をくすぐる

「ありがとー。私ココア好き」

「知ってる」

「なんで知ってるの？」

驚いて目を見開いた

「会社で飲んでるのよく見るからさ」

知らなかった見られてたなんて
恥ずかしい

「DVDでも見よっか。
Aは何が見たい？」

当たり前のように私の隣に座って、持ってきたDVDをいくつか広げて見せる

ソファは2人がけのせいか、大ちゃんとの距離が近くて、私の体温は上がってゆくばかり

大ちゃんが映画を見ながら、時折体制を変えたりする度に緊張は高まっていった

結局見た映画も余り集中できなかった

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「できた！」

夕飯は何にしよっかって悩んで、オムライスが食べたいと言った大ちゃんのリクエストに応えることにした

出来上がったオムライスは、今まで作った中では最高の出来だと思う

作っていた私の横では大ちゃんは洗い物をしてくれていて
2人で共同作業できることが嬉しくて、つい顔が緩んでしまった

「俺がケチャップで盛りつけね」

「任せます！」

「スープもあるよ」

「おー、うまそ」

「あ！大ちゃん垂れてるケチャップ」

「わっ、やべホントだ。
ま、いっか最後は食べちゃうから」

「そうだねー」

楽しかった
時間が止まればいいのにって
ずっと一緒にいたいなって思った

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